ウンチがいまいちになったらお米の品種や炊き方を見直してほしい

ずっといいウンチだったのに、食べるものをかえていないのに、ウンチが悪くなったというお問い合わせをいただきました。

ウンチが細く黒くなったということだったので、腸内細菌にエサがあまり届いていないと考え、「お米の品種をかえたり、柔らかく炊くようになったりなど、何か変化がありましたか」とお聞きしたら・・・お米の品種を、「ひとめぼれ」から「ゆめぴりか」に変えられていたそうです。(すごいなリラ子(^^;))

リラ子も昔、ウンチがいまいちになって、いろいろ試したきっかけが、「ゆめぴりか」に変えたことでした。その時に書いた記事が「腸内細菌にいい食べ物」①~⑥ です。下にリンクを貼っておきます。

初めにお断りしますが

ゆめぴりかはおいしく素晴らしいお米だと思っています。が、もちもちしているために、消化が良く、腸内細菌にエサとして届く量が少なくて、いいウンチになりにくい品種だと考えています。

なので、ゆめぴりかなど、もちもち系のやわらかい品種を食べながらいいウンチにするには、「少し固めに炊くことをお勧めします。少し固めに炊く方法は、研いだらすぐ炊く(長時間置かない)、少し水を減らす、早炊きモードにする です。

自分で人体実験した結果では(ただ買って食べただけ笑)、ななつぼし、きらら397がいいウンチになりました。(牛丼屋さんで使っている汁を吸いにくいお米だということなので固めだと思いました)

北海道米だけでなくなにかいいものがないかと探したら、パナソニックさんのHPにこんな素晴らしい図がありました。お借りします。
https://panasonic.jp/life/food/110016.html
この図を見ると、ななつぼし、きららは「しっかり系」、ゆめぴりか、こしひかりは「もちもち系」でした。(うんちでわかるリラ子すごいな(^^;))

・図の左側のななつぼし、きららなど「しっかり系」の品種➤固め➤難消化部分が腸まで届き腸内細菌のエサになりやすい➤いいウンチになりやすい
・図の右側のゆめぴりか、こしひかりなど「もちもち系」の品種➤柔らかめ➤消化しやすく腸内細菌のエサになりにくい➤少し固めに炊くといいウンチになる

ウンチをよくしたい方は、左側の品種にするか、右側の品種が好きな方は少し固めに炊くことを試してみたくださいね。
(いろいろな品種が混ざっているブレンド米を買っている方はそのままで。右上の品種はブランド米で価格が高いのが多いです。ブレンド米、万歳です)

前にも書きましたが、
お米は、①アミロースが少ない ②タンパク質が少ないと、ぼそぼそしないで、もっちりとした日本人好みのおいしいお米になるそうで、
①アミロースの少なさは、品種により、最近の品種は低アミロース米です(アミロースが多いとボソボソする)
②タンパク質の少なさは、育て方により、米粒が育つ時期に、窒素肥料を少なめにすると、米粒にタンパク質がたまらないで少なくなるそうです。

農業試験所の方が、アミロースが少ない品種を開発し、低タンパク質になる育て方を研究されて、こんなにおいしいお米になったのは、米好きとしては大変ありがたいのですが・・・

ウンチ研究者としては、
お米に腸内細菌に届く消化の悪い部分がないと、腸内細菌のエサが足りなくて腸内フローラが悪くなり、腸内フローラのよしあしは全身の健康のよしあしも決めるので、これ以上腸内細菌のエサになるアミロースやタンパク質を減らさないでいただきたいと思っています。

お米をもりもり食べて、腸内フローラをよくして、ずっと健康でいて、ピンピンコロリが、リラ子の理想です(^^)/

追記です:お米は腸内細菌の炭水化物の供給源ですが、実はタンパク質の供給源にもなっています。腸内細菌を育てるには、炭水化物だけでなくタンパク質もバランスよく必要です。ウンチが黄色い(ウンチが酸性すぎ)下痢の人は、腸まで届くタンパク質が少ないので、「タンパク質含有率を制限していないお米」を食べてみてください。たとえばゆめぴりかはもちもちしておいしいブランドを保つためにタンパク質含有率を制限する栽培方法を推奨していて、タンパク質が多いとゆめぴりかに認定してもらえないと農家さんに聞いたことがあります。ゆめぴりかはその年の気温によって違いますが、7.5%未満とか6.8以下です。ということで、ウンチが黄色い下痢の人は、まずはゆめぴりか以外をお勧めします。
(北海道のお米の救世主のゆめぴりかに恨みはないです(^^;)でもおいしいお米を食べるようになってからウンチで悩んでいる人も結構います。おいしいお米を食べても調子が悪くならない人はそのままゆめぴりかでお願いします)

*腸内フローラを整えることが万病を防ぐことにつながります ①~⑥まであります
「腸内フローラのバランスの乱れ」が「慢性炎症の元」で「万病の元」① https://arterio.co.jp/2019/06/12/dysbiosis/

*腸内細菌にいい食べ物 ①~⑥まであります
お米を食べてもいいウンチにならなくなったのはなぜ?(腸内細菌にいい食べ物①米)https://arterio.co.jp/2017/04/11/rice/
米に含まれているたんぱく質について(腸内細菌にいい食べ物②米たんぱく)https://arterio.co.jp/2017/04/11/protein/
酒粕でいいウンチになるか?(腸内細菌にいい食べ物③酒粕)https://arterio.co.jp/2017/04/11/sakekasu/
流行りの大麦でいいウンチになるか試してみた(腸内細菌にいい食べ物④大麦その1) https://arterio.co.jp/2017/04/11/barley1/
大麦は人によってはオナラがでたり緩くなるかも(腸内細菌にいい食べ物⑤大麦その2)https://arterio.co.jp/2017/04/11/barley2/
お米を少し硬めに炊くと腸内細菌のエサになりやすく、便秘になりにくい(腸内細菌にいい食べ物⑥お米の炊き方でウンチは変わる) https://arterio.co.jp/2017/04/11/food6-gohan/

*おまけ 
腸内細菌にとっての米デンプン。米は肥満防止効果がある(腸内細菌の立場から考える食物繊維⑥)https://arterio.co.jp/2016/05/20/fiber6/
ご飯は整腸作用を持つ食物繊維と同様の働きをする難消化性デンプンを含み予防に有効(腸内細菌の立場から考える食物繊維⑦)https://arterio.co.jp/2016/06/17/fiber7/

*おまけ2
お米のタンパク質について書いてある記事をみつけました。https://www.gohansaisai.com/fun/entry/detail.html?i=738
詳しいと思ったら、専門家(^^;)、全国米穀販売事業共済協同組合。お米の販売のサイトもあって、食べ比べセットもありました。https://www.gohansaisai.com/shop/ 「リラ子監修うんちのよくなるお米」とか作らせてもらえないかな。日本人の腸内フローラをよくする救世主はやっぱりお米なんですよ!お米を少し多めに食べるようになってウンチがよくなる人多いです。逆にパンを食べるようになってからウンチが悪くなった人も多いです。

*おまけ3
ブランド米生産に向けたゆめぴりかの栽培方針 https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030853633.pdf
Ⅴ 良食味米を目指した土壌管理、施肥技術 https://hokkaido-nosan.or.jp/manager/wp-content/uploads/r04_rice-5.pdf

生育中~後期の窒素施肥は米粒への窒素集積傾向が強く(図14)、特に止葉期以降の分追肥は影響が大きいことから、良食味米(低タンパク質含有率米)生産の見地からは止葉期における分追肥は行わない。(白米の外側だけでなく内側のタンパク質も減るんだ)

 

 

筆者について

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