この1年の間にも、「腸内フローラのバランスの乱れ」と「病気」の関係がどんどん明らかになってきて、「えー!この病気も?!」とびっくりすることがありましたのでお伝えしますね~(⑥まで続きます)
まずは、下の図をみてください。

図のように、腸の病気だけでなく、全身の病気の原因になることがわかってきたのです。
たとえば、免疫関係(アレルギー、自己免疫疾患)、代謝の病気(肥満、糖尿病、脂肪肝、動脈硬化)、神経の病気(自閉症、うつ、パーキンソン病、ALS)など様々な病気と腸内フローラとの関係が報告されています。
(リュウマチも関係あります
https://ameblo.jp/dr-rirako/entry-12342557302.html )
神経の病気までですよ~
腸内フローラのバランスが乱れただけで、全身の病気になるのは不思議な気がしますが、
「動物」と「共生している腸内細菌」の関係は想像以上に密接で、腸内フローラのバランスが乱れることによって、腸内細菌たちがつくるものの種類や量がかわり、慢性炎症になり、結果的に病気になってしまうようです。
腸内細菌たちが作るものの変化とは、ズバリ!
①腸内細菌がつくる良いもの「短鎖脂肪酸」の不足と
②腸内細菌が作る悪いもの「腐敗物質」の増加です。
続きはこちら→ https://arterio.co.jp/2019/06/13/dysbiosis-2/
おまけ:
「腸内細菌叢のバランスの乱れ」のことを、Dysbiosis (ディスバイオシス)といいます。
(Gut dysbiosis、Intestinal dysbiosis)
dys-→ 【接頭】 異常 –biosis→ 生命
たぶん合成語で、「生物の構成異常」という感じだと思います。
ディスバイオシス!かっこいいけど、言いにくい
大野先生のレビューはこちらです。
大野, 亜鉛栄養治療, 8 , 50-57, 2018.