腸内細菌にとっての米デンプン。米は肥満防止効果がある(腸内細菌の立場から考える食物繊維⑥)

腸内細菌の立場から考える食物繊維⑥

さて、デンプン編お米①です。リラ子はお米が大好きです。男子並みに食べます。いや、お酒を飲む男子よりは食べるような気がします。飲み会前には、おにぎりやさんで、ジャンボおにぎりと豚汁で上げ底していく、そんな50代女子です。

おにぎり2でも太っていません。運動もしていません(威張れることではないです。すみません(^^))歩いてもいません。東京にいくと、同じ駅で乗換なのに遠いし駅から歩くし~と筋肉痛になるくらいです。(これも威張れません。すみません(^^))だからなぜお米が太るという話になるのかわかりません。

ごはんは腸内細菌と腸を育てるだけでも素晴らしい食べ物なのですが、、実はそれだけではなく「肥満防止効果」もあるからです。

まず、ごはんには水が含まれていて喉越しがスムーズなので、何もつけなくても食べることができます。でもパンは水分が少なくぱさぱさしているので、バターを付けたり、油が多いおかずと一緒にでないと食べにくいです。そのために、油が多いおかずが多くなり、カロリーが高くなってしまいます。ごはん中心の食事は、おかずを含めて全体の摂取カロリーも少なくなるので、太りにくいともいえます。

研究もあります。*1京大の森谷先生のグループが、成人男女8人に、連続した4日間で総エネルギーを同じにした食事をさせたときの体の変化を調べました。
 食事は4種類で、
①朝食(ご飯食)+昼食(ご飯食)、
②朝食(なし)+昼食(ご飯食2食)、
③朝食(高脂肪食)+昼食(高脂肪食)、
④朝食(なし)+昼食(高脂肪食2食)です。

ご飯とパン食この「ご飯食」というのが写真の左で、糖質が60%もある質素な和食です。(きっとこの糖質といういい方が世間の誤解を招きやすいのかもしれない・・・炭水化物です)

この試験の「高脂肪食」というのが右の「パン食」で、たったこれだけなのに脂質がなんと60%もしめる「高脂肪食」なのです。まずこれに驚きました。

そうしたら、パンを2個以上と卵やベーコンを食べる普通のパン食は、もっと「高脂肪食」じゃないですか~\(゜□゜)/

同じカロリーでも左の「ご飯食」のほうがおなかが一杯になりそう・・・と思ったら、その通りで、「高脂肪食」より「ご飯食」のほうが満腹感が高かったそうです(ということは間食しにくいということもいえそうです。ということは、太らないということです)。

さらに、「ご飯食」のほうが、「高脂肪食」より、食後にたくさん熱をつくる(エネルギーを消費する)ということもわかりました。ということは、身にならないということです。

でも朝食をとらずに昼に2食分ご飯食をとってもあまり熱をつくらないので、朝食にご飯をとるということが結局は肥満を防ぐことになるようです。

また、「高脂肪食」は食後に血糖値をあげないので、イライラしやすいそうです。

パプアニューギニアの人がイモしか食べないのに、筋肉隆々の体を作っているのは腸内細菌のおかげと聞いたことがあって感心しましたが、(あ、でもおいもにもタンパク質はいってる~)実は私たち日本人もお米ばかり食べて、心穏やかに過ごし、肥満がなく、立派な腸と体をつくってきたのですね。

ご飯のある国に生まれてよかった。今日もリラ子は大盛りご飯を食べますよ(^^)/

(お客様へ:ライラック乳酸菌はお米が好きなので、お米を食べていただくとより乳酸をつくりますので、ぜひお試しください(^^))

*1「H16年ご飯食基礎データ蓄積研究報告書」
https://morichan.jinkan.kyoto-u.ac.jp/general/rice1.pdf

筆者について

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