悪玉菌が増えるとガスの発生量が増える、とは本当でしょうか?

質問に答える前に、善玉菌や悪玉菌とは何なのかについて考えましょう。

そりゃ善玉菌はいい菌で、悪玉菌は悪い菌だと、思うかもしれませんが、腸内細菌は宿主である私たちの体が菌を選んですまわせています。悪いことだけをする菌をわざわざすまわせているはずがありません。

結論から言いますと、一般に悪玉菌と呼ばれている菌も必要だからいるのです。ちょっと難しくなりますが、下の図をご覧ください。

 

これは腸内で活躍している細菌(B1~B10) が、何を食べて、何をつくっているかを示した図です。
これらの菌は主に食物繊維やオリゴ糖、デンプンなどを食べて、乳酸や短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)などをつくっています。つまりこれらはすべて善玉菌といえます。

図の左端を見ていただきたいのですが、「H2、CO2」と「メタン」とあります。これがいわゆる「ガス」です。

ところがこれらの菌の中で、環境(pH)が悪くなると腐敗物質をつくってしまう菌がいます。それがいわゆる悪玉菌です。善玉菌でもあり、悪玉菌でもあるわけです。

善玉か、悪玉かという問題は菌の種類ではなく、環境で決まります。腸内のpHやエサの種類によって善玉にも、悪玉にもなります。

さて質問に戻ると、悪玉菌が増えると腐敗物質が増えて臭くなりますが、腐敗物質はすごく少量で非常に臭いのですが、量はそれほどではありません。

前述のようにガスはむしろ善玉菌がつくっているといえます。しかし善玉菌が増えるとガスが増えるかというと、そうでもなくて、図中のギ酸から酢酸をつくる菌(B9)がガスを減らしてくれますので、腸内細菌が慣れてくると自然とガスの量も減ってきますし、少量であれば腸壁から吸収されますので、気にならなくなります。

問題なのは、ブクブクと異常に発生するガスです。常にお腹がゴロゴロしていつオナラが出るかわからないという方が増えています。

オナラが出るのが嫌だといって食物繊維やデンプンを摂らないでいると、大腸がダメージを受けて、逆に異常なオナラの原因になります。また早食いであったり、間食が多いとか、夜遅くに食べる習慣の人も異常にオナラが多く出る傾向があります。

異常なオナラは何らかの原因がありますが、少々出るオナラはむしろ健康である証拠ですので、オナラと上手に付き合いましょう。

オナラが発生する理由はこちらをご覧ください。
オナラはなぜできるのですか?(少し高度な解説)

 

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