認知症と腸内細菌1

腸内フローラと認知症は関係あるのではないかということは前から言われていましたが、最近大規模試験も行われて、やっぱりという結果だったのでお伝えします。

1,認知症と腸内細菌の生成物の関係
日本の物忘れ外来に通院する患者107人(うち認知症は25人)で調べたところ、便中に含まれる腸内細菌の一部の代謝産物の濃度は、認知症の被験者とそうでない被験者の間で有意に異なっていました。

認知症群では、腸内細菌が作る腐敗物質(臭いにおい、アンモニア濃度、クレゾール、イソ吉草酸、インドール、フェノール、スカトールなど)が増加していて、糞便中の乳酸濃度は減少していました。たとえばアンモニアのオッズ比は1.6倍、乳酸のオッズ比は0.3倍です。

乳酸が少ないと腸内環境のpHが高いので、体に悪い作用をする臭いにおいをつくる腸内細菌が増えて、臭いにおいをつくるので、当然の結果です。認知症だから乳酸が少なく臭いにおいが多いのではなく、腸内環境が悪いので乳酸が少なく、臭いにおいが増加し、スカスカ腸になり、慢性炎症が起きて、認知症になるということです。
ということで、ウンチの色が黒くて臭い人は、認知症になる前に、米・豆・芋を食べて、腸内細菌にエサをあげて、腸内環境を良くしてくださいね。

実家の母親が、60歳の時に脳内出血してそれから何度も脳梗塞を繰り返して、もう25年間も病院にいて寝たきりです。もちろん認知症です。お菓子パンばかり食べて若い時から歯も悪く当然歯周病で、お菓子パンが主食だったので腸内フローラも悪く、慢性炎症で、腸だけでなく全身の血管がスカスカなので60歳というまだ若い年齢で脳出血や脳梗塞を繰り返して、認知症で寝たきりになったと思います。85歳まで長生きしていても寝たきりだと楽しくないですから、

①主食食べる、②睡眠をとる、③歯と歯茎を治すという基本的なことで、元気で楽しい60歳以降が送るためにも、生活を見直してくださいね!

60歳以降の人へ:今から気を付けても大丈夫です。生きているならいつからでも変化できますよ♡

続きはこちら https://arterio.co.jp/2023/02/21/dementia-2/

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32424166/
Naoki S et al. Relationship between dementia and gut microbiome-associated metabolites: a cross-sectional study in Japan. Sci. Rep. 2020;18;8088.

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