認知症と腸内細菌2

1の続きです

2,和食と腸内細菌叢と認知症の関係
食事内容のアンケートを実施し日本食スコアを計算しました。85人(女性 61%、平均年齢: 75歳:認知症23人、軽度認知症42人、認知症でない20人)のデータを分析しました。

認知症群に比較して、非認知症群では、魚介類 (非認知症 vs 認知症、65対39%)、きのこ (61対30%)、大豆・大豆製品(63対30%)、およびコーヒー (71対44%) を多く摂取していました(表の赤字)。また非認知症群は、米、麺、味噌、海藻、果物、牛肉と豚肉、鶏肉、緑茶の摂取量が多い傾向がありました。

より伝統的な日本食を摂取している参加者の便中には、腸内細菌がつくる臭いにおい成分が少ない傾向もあったので、昔ながらの食事をとることが、腸内環境と腸内フローラを整え、スカスカ腸と慢性炎症を防ぐことにより、認知症を防いでいることがいえます。

下に表を貼っています(大豆・大豆製品を大豆製品、牛乳・乳製品を乳製品と書いてます)。有意差があった(p<0.05以下)のは赤字です。

軽度認知症の42人を認知症でない群にしてますが、3群に分けても同じ結果だったのかな?とか、軽度認知症になる人の食事はやっぱり違うんじゃないかなとか、年齢が上がるから柔らかいお米が多いと思うので柔らかいお米でなく少し固めのお米だったらどうかなとか、麺とひとくくりだけれどもソバはいいウンチになるけど、小麦系は消化がよくいいウンチにならないので、麺を分けたらどうだったかなとか、今度リラ子の意見をいれて食事アンケートをとってほしいと思いましたが、聞いてくれないだろうな笑

続きはこちら https://arterio.co.jp/2023/02/21/dementia-3/

Naoki S. et al. Relationship between the Japanese-style diet, gut microbiota, and dementia: A cross-sectional study. Nutrition 2022;94:111524.

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