イヌリンを摂るとオナラがたくさん出る人は軽い炎症を起こしているかも

健康のためにイヌリンなどのオリゴ糖を摂っている人は多いと思います。しかし問題があります。それは「オナラ」が出やすいこと。オナラで悩んで人はぜひこの記事を参考にしてください。

イヌリンはオナラのもと?

イヌリンなどのオリゴ糖は腸内環境を改善して便秘や下痢を改善してくれます。
ところが摂り方を間違えると下痢になったり、オナラが多発して困ることになります。
イヌリンなどのオリゴ糖を摂るとなぜオナラが出るのでしょうか。
イヌリンなどのオリゴ糖は腸内でビフィズス菌などによって分解されます。その時つくられるのが乳酸などの酸で、ここまではあまりガスはできません。
ところがこの乳酸などの酸を他の腸内細菌が「短鎖脂肪酸」に変えるときに水素や二酸化炭素、人によってはメタンガスを発生させます。
短鎖脂肪酸は腸の活動に大切な成分です。便秘や下痢などの腸の不調は主にこの短鎖脂肪酸の不足が原因で、イヌリンが体に良いのはこの成分のおかげなのです。

イヌリンは天然物と合成物がある

イヌリンは菊芋など様々な植物によってつくられる難消化性の糖質(オリゴ糖)です。
果糖が2~60個連なって、最後にブドウ糖がついた鎖状の構造になっています。
果糖が2~4個のものはフラクトオリゴ糖(FOS)ともいいます。
ドイツで発見されて欧米を中心に研究がすすめられました。
腸内ではビフィズス菌などの善玉菌を増やすことがわかっています。
天然のイヌリンは品質が変化しやすいため、イヌリンの合成法が開発されました。
合成イヌリンは鎖の長さが短いものから長いものまで選ぶことができ、条件もそろったものをつくることができるようになりました。

オナラは腸内細菌がつくる

イモを食べてオナラがたくさん出る経験はだれでもあると思います。イモに含まれる水溶性食物繊維が腸内細菌に分解されて腸や体に良い短鎖脂肪酸をつくります。その時に同時にガスをつくってしまいます。
オリゴ糖などの水溶性食物繊維を摂るということとオナラが出るということはセットなのです。
ところが光岡らの調査によると、イモを主食とするパプアニューギニアの人はあまりオナラが出ないそうです。同行した日本人が現地の人と同じ食事をしたところ、オナラが出て大変だったといいます。
つまり食物繊維をとっても腸内環境が良好でそれに慣れていればオナラはあまり出ないのです。

オリゴ糖を摂るとオナラが出る理由

これは単なる腸内細菌の慣れの問題なのかというと、そうでもないようです。
腸内のpHが下がり過ぎると腸の粘膜が炎症を起こして透過性が上がるという報告がされています(源田ら,2019)。
大腸の粘膜は2層になっていて上の層は腸内細菌が住みますが、下の層は密度が高くて腸内細菌が入り込めないようになっています。ところがFOSの摂取によってpHが5.5付近まで低下すると、この粘膜層が崩壊して腸内細菌が激減したというのです。
これは過剰発酵によるディスバイオシスで、従来から知られている腐敗によるディスバイオシスとは別のタイプです。
これは一種の炎症反応で、大腸のバリアが壊れて過敏な状態になります。
オナラがたくさん出る状態が続くようなら、この状態が考えられます。また特定の食品に対しても同じように炎症反応が起こってオナラが多発する場合があります。これは食物アレルギーによるものと考えられます。

オリゴ糖も乳酸菌も多ければいいわけではない

オリゴ糖や乳酸菌が体に良いのは、腸内で発酵して酸をつくるからです。ところがこの酸をつくりすぎると、炎症をおこしてしまうというのがここまでのお話です。
オリゴ糖にしても乳酸菌にしてもほどほどがよく、オナラが多発するほど飲んではいけません。乳酸菌は菌数が多いほど良いという風潮があります。一般の乳酸菌は胃や小腸でほとんど死んでしまうので、過剰発酵になる心配は少ないのですが、重病者や消化機能が低下している場合は注意が必要です。実際、重症の膵炎患者に乳酸菌を投与する臨床試験で死亡率が上がったという報告もあります。(Basselink et al. 2008)

長い大腸は近位と遠位では環境が変わる

ヒトの大腸の長さは約1.5mといわれています。このなかに腸内細菌が住んでいるわけですが、上流(近位)と下流(遠位)では環境が大きく変わります。
オリゴ糖などの食物繊維は小腸で消化させずに大腸に届いて、腸内細菌のエサになります。大腸の上流(近位)ではエサは豊富で発酵がおこって酸がつくられます。ところが下流(遠位)に行くにしたがってエサはなくなり、つくられる酸も腸管に吸収されてなくなっていきます。
そうするとpHが上がってきます。pHが上がると細菌の反応(代謝)が変わってきて、硫化水素などの腐敗物質をつくるようになります。
つまり近位大腸ではpHが低く、遠位大腸ではpHが上昇して腐敗状態になるのです。

大切なことは腸内のpHを適正に保つこと

イヌリンなどのオリゴ糖の場合も主に近位大腸で発酵がおこります。特に合成イヌリンは分子量分布が狭いので集中的に発酵がおこって炎症状態になることが考えられます。
大切なことはpHを下げ過ぎないようにすることです。
ライラック乳酸菌はオカラカプセルという特殊が微粒子で包み込んでいます。オカラカプセルは大豆成分で固めて、大腸に届いてから成分を放出してライラック乳酸菌の発酵を支援します。その際に、近位大腸ではpHを下げ過ぎない、遠位大腸では乳酸をたくさんつくるように調整しています(特許取得済み)。

オナラはいろいろな原因が考えられる

オナラは単に腸内細菌が糖質に出会うときに出るガスという問題ではなさそうです。そこには炎症とアレルギー(免疫)が関与していると私たちは考えています。
オナラでお困りの方はこちらをご覧ください。

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Dr.リラ子が自らの体験をもとに開発したライラック乳酸菌の開発ものがたりです。医療では解決困難な腸内環境の問題が初めて明らかになります。

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