ペット(犬猫)もヒトも腸内フローラの構成はほぼ同じ①

ペットの腸内フローラについて調べたら、腸内フローラを構成している菌のグループ(門)は、ネコも犬もヒトとほとんど同じということがわかりましたので、まとめて書きます。

数年前に猫が便秘した時に、そうだ!と思ってライラック乳酸菌を飲ませたのです。そうしたら次の日に、黄色いバナナウンチ?がでました。猫なら黒くて臭いコロコロウンチが当たり前だと思っていたので、自分ので見慣れていたけど、猫も人間と同じなんだ~!とびっくりしました。それから甲状腺機能亢進症の猫で、異常に水を飲む子が下痢の時や、便秘になったときに飲ませているうちに、毎日飲ませるようになりました。

ウンチの写真あるので載せたいですが・・・そういえば同じ写真を特許の申請書に載せたいといったら、弁理士の先生に、言葉だけでいいですといわれました(#^.^#)

腸内フローラですが、ヒトの腸内フローラは主に4つの大きなグループに分かれています。


ファーミキューテス門、バクテロイデス門 、アクチノバクテリア門、プロテオバクテリア門 の4つです。犬や猫は、主にこの4つのグループのほかに、さらにフソバクテリア門というグループの菌がいます。フソバクテリア門というのは人間にとっては病原菌が多いグループなのですが、、健康な犬や猫にいるので、犬や猫には悪いことをする菌種がいないのでしょうね~ 糖を発酵して酪酸、乳酸、プロピオン酸などを生成する菌たちです。

例えば犬ですが、6匹の犬の腸内フローラの構成を色分けしている図を下にはりました。
ファーミキューテス門が青、バクテロイデス門 が緑、アクチノバクテリア門がワインカラー、プロテオバクテリア門 が紫、フソバクテリア門が水色です。

D1が犬1番で6番まであって、D1-1とD1-2は15日間間隔をあけて調べています。犬によっても日にちによっても少し割合が違うのもわかりますし、占める割合は青(ファーミキューテス門)が大きいですね~

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3496977/figure/fig01/
Jose F Garcia-Mazcorro,et al., Microbiologyopen. 2012 Sep; 1(3): 340–347.

さらに、犬や猫にも、ビフィズス菌も乳酸菌もいます。ビフィズス菌は上のグラフのワインカラーのグループに含まれています。多い子と少ない子がいますね~

猫の図もみつけました。

これは1日に1回、2回、3回、6回ウンチする猫の腸内細菌叢のグラフです。

ファーミキューテス門(黄色)、バクテロイデス門 (緑)、アクチノバクテリア門(オレンジ)、プロテオバクテリア門(ピンク)、フソバクテリア門(水色) の5つで占められているのがわかると思います。

昔、フソバクテリア門に分類されていたフィーカリバクテリウム・ プラウスニッツィイという名前の酪酸をつくる菌がいるのですが、(フィーカリはウンチという意味、プラウスニッツィイは発見した?イタリア人の名前由来)この菌は犬や猫にもいて、やっぱり酪酸をつくっているそうです。他に、ヒトにいるユーバクテリウム レクタルという酪酸をたくさんつくる菌も犬にもいたそうです。

腸内フローラのバランスが崩れて、過敏性腸症候群(IBS)やIBDになっている子たちも、小腸で異常に菌が増殖するSIBOになっている子たちも最近は多いですが、この子たちの腸内フローラを調べると、酪酸など短鎖脂肪酸をつくる菌たちが減っていたそうです。
(Suchodolski et al. 2012)

(短鎖脂肪酸は、ここみてくださいね。1~4まであります)
https://arterio.co.jp/2016/10/10/scfa-1/

ヒトと犬や猫と比較している論文もありました。下痢の病気のヒトや犬猫と、健康なヒトや犬猫の腸内細菌の比較の表です。赤が酪酸をつくる菌が多く含まれているグループで緑がビフィズス菌です。両方とも、健康なグループより減っていました。ヒトも犬も猫もです。

Julia B Honneffer et al., World J Gastroenterol. 2014 Nov 28; 20(44): 16489–16497.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4248192/table/T2/

病気になったから、腸内フローラが変わったのではなく、腸内フローラのバランスが壊れたから、ヒトも猫も犬も病気になってしまったのですよね。そして腸内フローラのバランスを壊した原因は、ヒトも犬も猫も、やっぱり腸内細菌のエサや酸の素になる「腸まで届く炭水化物」不足だと考えてます。

猫は肉食なのに???

続く

*それぞれの門に属する菌の割合は、犬や猫の品種、餌、年、生活環境などによって違います。(Deng and Swanson, 2015)
培養法での大体の菌数は、犬で、胃が104~105、小腸が105-106、大腸が109-1011 cfu/g
(Hooda et al., 2012)

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