甘酒でウンチがでるという理由を考えてみました。炭水化物抜きダイエットが流行り、お米や砂糖やブドウ糖がだめだといわれるこのご時世に、なんで甘酒みたいに甘ったるい炭水化物の塊をみんな、いい、いいって飲んでいるかわかりませんでした。
飲む点滴っていったって、それは江戸時代や栄養がとれない人にはそうかもしれませんが、今は栄養たっぷりの生活をしているから点滴なんか必要ないし、ビタミンBが豊富って言われたって、腸内フローラが整っていれば、ビタミンBは腸内細菌たちがつくってくれています。
麹菌がいいっていう人もいますが、麹菌は死んでいます。生きていたとしても甘酒をつくるときに、60℃くらいで保温するようなので死にます。もしそれでも生きていたとしても、、腸内は酸素がありませんから、生きて増えることはできません。それに麹菌の菌糸も食べて特別いいということも思い当たりません。
麹菌の酵素がいいっていう人もいますが、ご飯に麹をいれて、甘酒にするので、麹菌がつくった酵素は麹のなかで失活していませんが(失活:活性を失う)、芸能人は歯が命なのと同じく、酵素は形が命です。酵素はタンパク質なので、酵素の形は、熱や酸で壊れます。ということで、酵素を食べても、胃酸で形が壊れてしまって、活性を失います。だから酵素を食べても形は壊れるし、タンパク質分解酵素で分解されて消化されるので、体の中で働かないのです。
ということで、なぜいいか思い当たらなかったら~
京都学園大学バイオ環境学部 微生物機能開発学研究室 甘酒の微生物学 というサイトを見つけました。https://www.kyotogakuen.ac.jp/~microbio/news/2013/08/000210.html
参考文献も載っていたのですが、2)甘酒の成分について(第1報)-糖の定量 四方ら 醤油研究所雑誌 Vol. 3 (1977) 105-110 まだ、ネット上で落ちないので、このサイトの図を貼らせていただきます。と思って、いま見たら、図がリンクしていない。ということで、前に印刷した図をスキャンして載せていただきます。
麹でつくった甘酒の糖(炭水化物)は約80%がブドウ糖で、残りが種々のオリゴ糖だったそうです。(80%もグルコースですけど、糖を食べないようにしている人で、甘酒飲んでいる人いますけど、いいんですか~?)
オリゴ糖!
なるほど麹菌の酵素によって、たぶん人間のアミラーゼとは違う切れ方をして、それが大腸までいって、腸内細菌のえさになるから、ウンチがでるという人がいるのですね~
ということで、麹でつくった甘酒はプレバイオ食品でした!
いつもの通りに自分の体で人体実験しようと思ったけど、砂糖をいれなくても甘くて続かない・・・
ウンチは出したほうがいいので、甘いのが平気な人にはいいのかも。(糖が多いので、糖尿病の方などはお医者さんに相談してくださいね)
でも、リラ子としては、お米を食べてほしいなあ~(^^)
甘酒の微生物学の続き
https://archive.kyotogakuen.ac.jp/~microbio/news/2013/09/000211.html
*酵素は形が命の説明:
酵素は立体構造で、、その中に分解するものがはいって分解されるという鍵の鍵穴のような関係です。鍵穴が壊れると鍵は入りません。なので酵素は形が命なのです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Enzyme#/media/File:Hexokinase_induced_fit.svg
追記:江戸時代では夏にも甘酒が売られていたそうですね。夏バテで食欲がないときの栄養補給としてはバッチリですね。(だから飲む点滴?)
追記:糖分について質問があったので付け加えます。甘酒の作り方で変わると思いますが、、同じ論文の甘酒100mlあたりの炭水化物量は18gで、そのうち約80%がブドウ糖だったので、ブドウ糖は14gくらいです。
森永さんの甘酒100gあたりの炭水化物量は15gなので、同様に計算するとブドウ糖は12g含まれていることになります。果物ならばブドウの中味100gと同じくらいです。(糖分15.5g)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%89%E3%82%A6
巨峰だと10粒くらいのようです。https://www.eiyoukeisan.com/calorie/gramphoto/kudamono/budou.html
ちなみにコカ・コーラは、100mlあたりに炭水化物は11gだそうです。炭水化物は糖質と食物繊維の合計で、コカ・コーラには食物繊維が含まれていないので、11gは糖質だと考えられます。
https://j.cocacola.co.jp/info/faq/detail.htm?faq=18399