悪玉菌が免疫のブレーキになる細胞を作らせる

悪玉菌と免疫の暴走の関係②

免疫細胞が活性化されないと、細菌等に感染して病気になってしまうけれど、免疫活性が行き過ぎると、炎症が起きて、自己免疫疾患(リウマチとか炎症性腸疾患など)になってしまうということが、最近わかってきました。*1.*2 免疫にも車と同じくアクセル(活性化)とブレーキ(抑制)が必要で、私たちは毎日絶妙なバランスで、生きているんですね~

さらに、最近、腸内細菌、特に悪玉菌といわれるグループの菌たち(クロストリジア)が、ブレーキになる免疫細胞を作らせることもわかったんです~*3

悪玉菌だっていいことをしている証拠がみつかりました\(^o^)/

健康な人のウンチから17種類の菌がみつかって、その中にはまだ名前のない菌もいます。そして17種類全部が免疫の暴走を止めるには必要だそうで、1つの菌もかけたら、働きが鈍るそうです。

ということは、この菌17種類をまるごと、自分のおなかのなかで増やさないとだめなんですね~(^^)/ 

じゃあ、この菌たちを増やすために彼らが何を食べて生きているかを調べると・・・

論文の図をお借りして、2つの表をくっつけてみました。下の図の左側が17種類の菌の名前です。

akudama2
Narushima et al., Gut Microbes, 5, 333-339, 2014.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4153770/figure/F1/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4153770/figure/F4/

右側に、たくさん酵素があったのですが、そのうち炭水化物を分解する酵素だけ(グルコシダーゼ)を載せました。オレンジの色の強さは酵素の強さです。これによると17種類のうち半分以上の菌が、炭水化物を分解する酵素をもっていることがわかります。ということは、炭水化物を食べて生きているということです。この酵素がない菌は他の菌が作ったアミノ酸や酸などを食べて生きています。

そして1つ1つの菌を培地で培養すると、短鎖脂肪酸もつくっていました。これらの菌だけでなく、ほかの腸内細菌がつくる短鎖脂肪酸(酪酸)もこのブレーキになる免疫細胞を作らせることもわかりました*4

ということは、免疫のバランスをとって健康に生きていくためには、腸内細菌のえさになるもの(主食(米イモ大麦)に含まれている少し消化が悪い炭水化物)を人間が食べて、悪玉菌といわれていた菌たちも含めて、自分の腸内細菌をまるごと育てないとならないということです。

最近、健康な人の便を移植する便移植の研究が進んでいます。これらの菌は酸素が嫌いな菌で培養も難しいですし、先祖脈々と続いた自分印の菌を全部殺して、人様の菌を入れるのは悲しい・・・そこまで悪くなる前に、主食を食べて、免疫のバランスをとっていってほしい。そして、悪玉菌っていう言い方をやめてほしいです。\(^o^)/ 主食をもりもり食べて、自分の腸内細菌をわけへだてなく、自分の腸で育てよう!

注釈は長くなったので、次回にまとめて書きます(^^)/

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