簡単に免疫の説明

悪玉菌と免疫の暴走の関係③

注釈です(^^)/なるべく簡単に書いてみました~

免疫はいろんな省略文字がでてきて頭がくらくらしますが、まるごとマークだと思って、深く考えないのがコツです(^^)

(1)免疫細胞にはいろいろな種類があるのですが、そのなかでもリンパ球の一つの「T細胞」っていうのがあります。このなかで、アレルギーや炎症に関係にある免疫細胞はざっくり4つあります。

少し前までこの4つのうちのTh1とTh2のバランスで、アレルギーが起こるといわれてきてましたが、それだけでなく、Th17とTreg細胞の4つのバランスが大事だとわかってきたのです。

akudama3(2)このTh17というのは。。。なんでTh3という名前にしてくれないのだろうって思うのですが、IL17という物質をつくるので、Th17になったようです。Th17細胞はIL17とIL22というものをつくり、IL22は細菌(緑膿菌、肺炎菌、病原性大腸菌)や真菌(カンジダ)などの感染防御に重要な働きをして、IL17は炎症を引き起こすそうです。

ということで、Th17細胞がちょうどよく働くと、感染症予防になり、多すぎると、自己免疫疾患(リウマチ、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)など)になります。

このTh17細胞がつくられるのも、腸内細菌がかかわっていることがわかりました。

①マウスにいる悪玉菌といわれるクロストリジアの菌(セグメント細胞)が、Th17細胞を誘導することがわかった。Ivanov II, et al., Cell, 139, 485-498, 2009.

②ヒトで、Th17細胞をつくらせる腸内細菌 20種類が単離された。Atarashi et al., Cell, 163, 367-380, 2015.

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https://www.yakult.co.jp/spn/news/article.php?num=428

(3)そして、免疫が暴走しないように調節する細胞もみつかったのです。

この免疫を抑制する細胞(制御性T細胞、Treg細胞、ティーレグ細胞)を増やすのも、今まで悪玉菌といわれていたクロストリジアに含まれる腸内細菌でした。

①免疫を抑制する細胞(Treg細胞)を増やす腸内細菌をマウスから発見した。
クロストリジア(悪玉菌と呼ばれている菌)を多く持つマウスは、腸炎やアレルギー反応が起こりにくいこともわかった。Atarashi et al., Science, 331, 337-341, 2011.

②免疫を抑制する細胞(ティーレグ細胞)を作らせるヒトの腸内細菌17種類を単離した。

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https://www.k.u-tokyo.ac.jp/info/entry/22_entry236

培養したこれら17種類の菌をマウスに与えると、大腸のTreg細胞が増えて、腸炎や下痢が抑えられた。健常者に比べて、炎症性腸疾患患者の便ではこの17種類の菌の多くが減っていた。 Atarashi et al., Nature, 500, 232-236, 2013.

(4)そして腸内細菌だけでなく、腸内細菌がつくる短鎖脂肪酸(酪酸)でも、Treg細胞がつくられていることもわかりました。 Furusawa Y, et al., Nature, 504, 446-50, 2013.

ということで、ざっくりまとめると悪玉菌と呼ばれている腸内細菌もないと免疫が暴走して困る。みんな必要な菌だということです。\(^o^)/

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