乳酸菌の細胞外小胞(EV)がアトピー性皮膚炎を予防する可能性があるという論文紹介

 

続きです~ 

(3)乳酸菌のEV  (漬物に入っている乳酸菌Lactobacillus plantarum
大きさ20-100 nm  丸い部分  かわいい♡ ライラちゃんのEVもみてみたい~

(論文からお借りしました https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6082821/ )
この乳酸菌のEVと乳酸菌全体のたんぱく質の組成は違っていた。(どんな情報がはいっているのだろう?)

(4)表皮細胞の実験の話
健康な子の尿に乳酸菌のEVがたくさん入っていたので、乳酸菌のEVがアトピーにいいかもって思って、乳酸菌のEVの効果を調べようと思った。
まずは表皮細胞(の一部のケラチノサイト)で実験したところ、

図の上の段、左から
①表皮細胞に黄色ブドウ球菌のEVをかけたら、炎症物質(IL-6)が増えた
②表皮細胞に黄色ブドウ球菌のEVをかける前に乳酸菌のEVをかけたら、炎症物質が減った。濃度が濃いほど減った。
③でも同時にかけても炎症物質は減らなかった。

図の下の段、左から
④黄色ブドウ球菌のEVをたくさんかけたら、細胞の生存率が低くなった(死ぬ細胞が増えた)
⑤黄色ブドウ球菌のEVをかける前に、乳酸菌のEVをかけると、表示細胞の生存率はあがったけど、濃すぎると下がった
⑥でも同時にかけても生存率は上がらなかった

ということで、乳酸菌のEVが皮膚の炎症を予防する効果がありそう~

5)黄色ブドウ球菌でアトピーになるマウスに、乳酸菌のEVを与えてみた

①黄色ブドウ球菌のEVを飲ませたら、表皮細胞は厚くなって、薬(ステロイド系抗炎症薬)を飲ませたら、薄くなった。
②黄色ブドウ球菌のEVと乳酸菌のEVを飲ませたら、表皮細胞の数は減らなかったけど、厚さが薄くなった

表皮細胞のことはよく知らないけど、組織が厚くなるということは炎症で膨れてるって感じなのかな?

びっくりね~ 黄色ブドウ球菌のEVだけでも表皮細胞に悪影響を与えるし、乳酸菌のEVだけでも効果がありそう。でも、これはマウスの実験なので、ヒトだと結構な量を飲まないとならないかも。菌の種類や培養方法によってもEVに種類ができそう。
EVは生きている菌が作って出すものなので、生きている乳酸菌は乳酸をつくるだけでなく、EVを介していい働きをしている可能性もある。

面白かった!いい研究をありがとうございました。

(タイトル:Lactobacillus plantarum由来の細胞外小胞は、黄色ブドウ球菌由来の細胞外小胞によって誘発されるアトピー性皮膚炎を保護します)
Kim, et al., Lactobacillus plantarum-derived Extracellular Vesicles Protect Atopic Dermatitis Induced by Staphylococcus aureus-derived Extracellular Vesicles. Allergy Asthma Immunol. Res. 2018;10: :516-532.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6082821/

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