腸内細菌の立場で考える食物繊維⑩(澱粉、バナナ②)

バナナのデンプンは本当に腸まで届いているの?と疑問を持った人にお答えします。バナナの澱粉は、ジャガイモのでんぷんのように大きくて、しかも消化酵素で分解しにくく、腸まで届いているそうです。論文の写真をお借りしました。


Cはトウモロコシ、Sはサツマイモ、Bはバナナ、Pはジャガイモの澱粉です。上の段のトウモロコシ(コーンスターチ)やサツマイモは小さくて、下の段のバナナやジャガイモは大きいのがわかります。(平均の大きさ:トウモロコシが14 μm、サツマイモが16 μm、バナナが21 μm、ジャガイモが29 μm)

バナナは、大きな不定形で層状で扁平で、ジャガイモとも違いますね~大きいだけでなく、ジャガイモと同じくアミラーゼで分解しにくい性質をもっているそうです。

大きくさらに酵素で分解されにくいと消化が悪いので、大腸に届きやすくなります。素晴らしいですね~バナナのデンプン!

そのバナナのデンプンが、少しはブドウ糖やオリゴ糖まで分解されているけれど、人の回腸末端まで届いている証拠の写真です。

緑の枠内がバナナのデンプンで、オレンジの枠内が回腸内容物中のバナナのデンプンの顕微鏡写真です。

回腸というのは小腸の最後なので、、回腸の端まで届いているということは、大腸まで届いているということです。そして大腸ではなくなっているそうです。ということは大腸にいる腸内細菌に食べられたということです。

すごい体を張った実験ですね~(^^)

そしてバナナのたたき売りのようなバナナの臨床試験の論文の結果ですが、楽しい図がないのが残念です。。。

3グループに分けて、一日2回も、コントロール(水)、バナナフレーバードリンク、中くらいのサイズのバナナ(120g)を60日間、34人の人が食べ続けました。(この試験だと自分が何を食べているか被験者にバレバレなのでイマイチですが)

バナナを食べた人たちは、バナナフレーバードリンクの人たちより30日で乳酸菌が増え、60日でビフィズス菌が増えてました。(水とは有意差はなかったです)ウンチのpHと短鎖脂肪酸は変わりませんでした。

自覚症状ではバナナを食べた人たちのお腹の張りが、水やバナナフレーバードリンクの人たちより減っていました。

なかなか人間のウンチのpHや短鎖脂肪酸まで変化するのは難しいのです。前側(上行結腸)でたくさん酸ができてpHが下がっても、腸は長いので、後ろやウンチとしてでるまでに、腸から吸収されたり、たくさんいる菌たちが食べてしまうので、酸は減ってしまい、pHも上がってしまいます。

前回書いたように、バナナのデンプンは未熟だと大きいのですが、だんだん分解されて、糖やオリゴ糖に分解されていきます。バナナに入っているオリゴ糖は、ビフィズス菌を増やすことのできるフラクトオリゴ糖の種類です。
(論文見つけましたけど、フリーでないので、要約だけです)

ということで、まとめると・・・
バナナには、ジャガイモ並みの大きく分解しにくいデンプンが多く含まれている。そのデンプンは大腸に届いて、腸内細菌のエサになっている。バナナは熟すると糖とオリゴ糖に分解されるので、柔いバナナより固めのバナナのほうがデンプンが多く、整腸効果が高いと考えられる。

あとはバナナを食べてみて、腸内細菌たちが喜んでいるかを自分のウンチで確かめてくださいね(^^)/

マイブームのバナナでした\(^o^)/

追記:バナナのアレルギーの方もいらっしゃるようですので、もし喉がかゆくなったり、おならがでたり、お腹がはったり、下痢したりされるようでしたら、やめてくださいね。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です