余分な成分を含まないライラック乳酸菌が特許庁長官賞を受賞

オカラの研究をしていた社長が「熱に強い乳酸菌はないのか」

「そんな菌はありません」と即座に答えたリラ子でしたが、そういえばあの子なら条件を満たすかも、と思い直して、昔の文献を調べまくりました。
そしてバチルス・コアグランスという有胞子性乳酸菌に狙いを定めました。
熱に強い乳酸菌を採れば、食中毒菌を増やさないで培養ができる、リラ子はすぐにひらめきました。

オカラを使って邪魔なものを除くことができる

社長は下痢用の整腸剤でも乳糖が入っていることが不満でした。乳糖は乳糖不耐の人が飲むと下痢になるからです。
なぜ乳糖が入っているかというと、菌を培養して乾燥するときに菌が死なないように保護するために必要だからです。乳糖以外に砂糖や澱粉なども使われます。
乳酸菌などの生菌剤には保護剤のほかにもいろいろと余分なものが入っています。菌はすごく小さいので何かを入れないと形にならないからです。
液体培養した乳酸菌をオカラと一緒に乾燥すると、菌が生きたまま粉にすることができました。

食中毒菌を絶対に増やさない

オカラといってもなんでもいいわけではありません。いろいろ調査して日本(世界?)で一番きれいなK社のオカラを使うことにしました。
高温に強いライラック乳酸菌は加熱乾燥ができるので、培養から袋詰めまで、食中毒菌が増える可能性がありません。
リラ子が考える理想的なプロセスになりました。


特許出願から登録まで

研究を行ったのはアテリオ・バイオをつくる前で、親会社の運送会社でした。小さな運送会社が世界初の乳酸菌の特許を出したのです。
特許を出す前に、未登録の新株であることを確認して、特許微生物寄託センターに寄託しました(受託番号NITE P-1102)。
2012年1月に早期審査を申請して、5月には特許査定がおりました。ちょっとしたドタバタはあったものの出願から8ヶ月弱で登録まで行きました。

世界で唯一の菌株特許

世界で唯一の菌株であることを証明する方法は、今はDNAで行われます。
昔は菌の形や動き、食べる栄養素や生産物などいろいろな条件を調べる必要があって大変でした。有名な先生が調べた菌も今の技術で調べるとほとんどが間違っていたという話もあります。
今はシーケンサーという優れものの機械があるので、世界で唯一ということが簡単に証明できます。
菌を扱う上で、間違いがないということは安全性の上でも不可欠です。

多くの利点のあるオカラカプセル

乳酸菌はすごく小さいので何かにくっつけて乾燥する必要があります。私たちはオカラにくっつけて乾燥しました。
そうするとさらに意外な効果が表れました。菌の栄養も一緒にオカラに吸わせて乾燥したので、オカラが菌の住家となって、栄養がついたまま腸の奥まで行って菌が活躍できるようになったのです。これがオカラカプセルです。

特許賞と菌株受託証

ライラック乳酸菌の特許が「特許庁長官賞」を受賞

発明協会の知人に勧められて、発明表彰に申請してみました。
申請したことも忘れていたころ、特許庁長官賞を受賞したと連絡がありました。受賞の意味もあまりわからず社長とリラ子がそろって授賞式に臨みました。

髪をクルクルにして晴れの授賞式へ

リラ子はいつも髪を振り乱して実験をしているのを知っている美容室の店長さんに、「特許庁長官賞というのをもらうことになったの」と報告したところ、「そういう時くらいはちゃんとしないとだめよ」といって、休みだったお店を開けて、髪をクルクルにしてくれました。
受賞の日、リラ子はクルクルの髪で、社長と一緒に授賞式に出席しました。 

賞状と立派な盾を頂きました

特許庁の偉い方が東京から札幌に来られていました。
大きな賞状を特許庁の方からいただきました。それと一緒に何やら重くて固いものが入った大きな紙袋もいただきました。
これはなんだろう? 重くて固いので、缶詰かなと思いました。
会社に帰って、紙袋を開けてみました。中から立派な盾が出てきました。
リラ子は思いました。
「なんだ、缶詰じゃないじゃん」

授賞式の社長とリラ子

受賞特許を基盤にさらに技術を発展

ライラック乳酸菌はこれまで2回のヒト介入試験をしていますが、便通改善効果が確認されたのは2回目で、1回目の試験では脂質代謝改善が認められました。
また最近は体内の炎症にもかかわっていることがわかってきました。
ライラック乳酸菌の世界はまだまだ広がりそうです。

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ライラック乳酸菌スタンダード(カプセル)

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