腸内を酸性にすると二次胆汁酸が減ります

リラ子の長女ルミノちゃんの話②-ルミノちゃんの話の続きです。ルミノちゃんの正式な名前、Ruminococcus productusproductusって、プロダクトの意味で、作るっていう意味です。何を作るかって言ったら、酢酸(酢)を大量に作ります。

教授からは、DFA3を食べて酪酸という腸のエネルギーになったり、癌の芽を殺してしまう酪酸(チーズやバターの臭いにおい)をつくる菌を見つけろというミッションインポッシブルだったので、DFA3を食べて酢酸をつくるルミノちゃんをみつけても、「な~んだ」っていって、誰も喜んでくれなかったのです。 ひどい゛(`ヘ´#)

でも、せっかくご縁があって単離できたルミノちゃんだってきっといいことをしているはずと思って、なんかいいことがないか論文読みまくりました。

そうしたら、「腸内を酸性にすると二次胆汁酸ができない」っていう一文をみつけたのです。ルミノちゃんは酢酸をたくさんつくるので、腸内は非常に酸性になります。

この二次胆汁酸というのは、1980年代からアメリカや日本で研究されていた大腸がんの誘導物質なのです。それだけでありません。最近の研究では、肝臓がんにも関係があることがわかったのです*1

誘導物質って難しい言葉ですけど・・・実は、発がん性物質では癌にならないんです。増やしていく誘導物質がないと。

だから発がん性物質より、誘導物質を増やさないほうが大事なのですね~初めて知った時にはもうびっくり。発がん性物質のせいで、癌になるって思い込んでますよね~

でも腸内細菌が、二次胆汁酸をつくってしまうので、防ぎようがな~い!(:_;) 脂っこいものを食べないでなるべく作らせないとか、便秘をして体にためておかないとか・・・でも元を絶てない~

でも、腸内を酸性にすれば二次胆汁酸ができないかも?っていうことで、本当にできないかどうか、調べたところ・・・DFA3を食べさせていないラットには、ルミノちゃんはあまりいなくて、腸内も中性で、ほとんどが二次胆汁酸なのに、DFA3を食べさせたラットでは、ルミノちゃんが増えて、腸内が酸性になって、ほとんどが一次胆汁酸のままでした。

3報目のグラフ

オリゴ糖でこんなのはありえない~と、先生方にびっくりされながら、論文にしました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16233830

その後、動物実験して、腸内が酸性になると、二次胆汁酸にする酵素の活性がさがり、二次胆汁酸の割合が減ることを証明しました。この実験の結果の論文は、
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16495647
これが*1の参考文献に使われたのでした。(25番、嬉しい~)

二次胆汁酸とpHのグラフ

↑このグラフも論文に載せればよかった~

まとめ~取り柄がないと思われていた菌だっていいことしていた。癌細胞が増えるのは発がん性物質のせいでなく、二次胆汁酸のせい。腸内を酸性にするとできにくい。腸内を少し酸性にすることは健康につながるのです。

*1:Yoshimoto et al. Obesity-induced gut microbial metabolite promotes liver cancer via senescence secretome
https://www.nature.com/nature/journal/v499/n7456/full/nature12347.html
参考文献の25番はみてみて~
要約は https://www.jst.go.jp/pr/announce/20130627-2/

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