ライラック乳酸菌ライラちゃんのプロフィール

リラ子のプロフィールの隣にいる女の子は、三女のライラック乳酸菌のライラちゃんです。

ライラ11菌取り名人のリラ子は、今までに何株か新しい菌をとっていますが、そのなかでも特にヒトに役たつ子たちを擬人化してます。

長女は、DFAIIIというオリゴ糖を食べて酢酸をつくる能力の高いルミノちゃん(Ruminococcus productus AHU1760)*1

次女は、エクオール生産菌の新属のドレミちゃん(Asaccharobacter celatus do03  (=JCM 14811T, DSM18785T, AHU 1763T))*2

三女が、種のようなものを作って丈夫な有胞子性乳酸菌のライラちゃん(Bacillus coagulans lilac-01,(NITE P-1102) )*3です。

三女ライラちゃんの通称名称は、ライラック乳酸菌ですが、名前通りにライラックの花から、単離しました。いろんな人に、どうしてライラックからとったの?とよく聞かれますが、好きな花だからです\(^o^)/ライラック拡大小iphone201505022 180(ライラックの花は拡大がかわいい)
菌採りハンターは、ほしい菌がいそうなところのものからとります。たとえば動物性乳酸菌は、赤ちゃんのウンチとか、植物性乳酸菌は、漬物とかからです*2。

そうそう、ノーベル賞をとられた大村先生は、いつも土をサンプリングされていたそうですね。抗生物質をつくる菌は土に多いので、土を集められていたのです。リラ子も、腸内フローラを調べていたときは、いつもカバンのなかに検便容器をいれていて会う人会う人に「ウンチ、頂戴~」って言ってました(*^_^*)

ーそれはオカラの研究から始まったー

話を元に戻すと・・・社長と産総研でおからの研究をしていたときに、オカラはでてくるとき、熱いので、社長に「熱に強い乳酸菌はいないのか?」っていわれたのがはじまりです。社長はもともと工学系の研究者で、発想力が半端でありません。

「そんな菌いないよな~」ってそのときは思ったのですが、ある日ひらめいたのがバチルス コアグランスという菌です。

https://en.wikipedia.org/wiki/Bacillus_coagulans
(日本語のウィキペィアにはないの~つくろかな?)

菌の名前はラテン語で意味があります。バチルスは「棒」っていう意味で、コアグランスっていうのは「固める」っている意味です。1915年にミルクの缶詰の塊から初めて菌をみつけた人が「棒状で固める菌」という名前をつけました。

どうして固めるかというと、この菌は、酸素があったら酸素を使ってすごいスピードで増えるのですが、酸素がなかったら、乳酸菌のように酸素を使わない呼吸(乳酸発酵)をして、乳酸をつくるので、缶詰のなかのミルクが固まってしまったのです。(乳酸菌が牛乳を固めてヨーグルトになるのと同じです)この菌はバチルス属という納豆菌の種類なので、芽胞といういう種みたいなものをつくります。これが熱に強く、殺菌されていた缶詰の中でも生きていた秘密です*5。

よし、この菌を調べようと、初めは菌を保存している国の施設から買ったのですけど、いろいろ試したけどなかなかこの芽胞ができない。有胞子性乳酸菌は、芽胞が命だから、芽胞をつくりたい~(^^)

そうだ!自分は菌とり名人だから、芽胞ができやすい子を自分でとろうと考え・・・どこからとったかというのは未来永劫、その菌について回るので(人間がどこ生まれっていうのがついてまわるのと同じ~)どうせなら土とかでなく、綺麗なお花からとってあげようと思って、運よく好きなライラックが咲いていた時期だったので社長の家の庭に咲いていたライラックの花をもってきてもらいました。

そこからのとりかたは企業秘密ですが(^^) よく簡単にいい菌とれたね~とよく言われますが、秘訣は、その菌のことを論文等で調べつくすことと、菌の気持ちになることと、その菌に対する愛情です。

あとは、人との出会いもご縁ならば、菌との出会いもご縁なんです。今は、ライラちゃんを使って、みんなのためになるものをつくりなさいって、神様がライラックの花の中にいれてくれたと思っています(*^_^*)

あと、菌をとるときにもう一つ仕掛けをしました。この菌の種類はちょっと高温菌なので培養するときに、食中毒菌が絶対に生えない55℃が大好きな株をとったのです。リラ子は普段はイケイケですが、本当はすごい心配性なので、念には念をいれたかったのです。

培養タンクを触っていると55℃ってかなり熱い。こんな熱い中で、もりもり増えるライラちゃんって娘ながらすごいなって、毎回頑張ってね!っていって、育ててます(*^_^*)
 ライラ10
イラストのライラちゃんの顔は芽胞です。納豆菌は真ん中に芽胞をつくるので目みたいですが、ライラちゃんは、ぼっこの先っぽにつくるタイプです。

 ライラ顕微鏡写真(濃い青の棒状のものが菌で、先っぽでピカピカ光っているのが芽胞です)

栄養がなくなって、このままだとみんな死んじゃうと思ったら、芽胞をつくりますけど、芽胞を作る前は、一生懸命泳いでいます。何度みても、かわいいですよ~私もがんばろうって思います(*^_^*)

そんなライラちゃんを毎日飲んで、おなかの中には、自前の腸内細菌とライラちゃんがたくさんいて、一人のようで一人でない、リラ子共同体で、毎日頑張ってます。

あ、それから、55℃が大好きなだけで、25℃でもはえますので、もちろんおなかの中でも増えますよ~自分のうんちで調べました\(^o^)/ *6

これから、リラ子とライラをどうぞよろしくお願いします(^^)/

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*1:ルミノちゃんの論文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16495647
(Natureの論文の参考文献になったの~
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23803760
ラットがかわいそうで泣きながら実験したのが報われた感じで嬉しい(T_T))

*2:ドレミちゃんの論文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17046543
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18450720

*3:ライラちゃんの論文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25338680(ライラちゃんのヒト介入試験)
特許:第0005006986 芽胞形成能を有する新規菌株Bacillus coagulans lilac-01 今は遺伝子配列で正しい名前がわかり、特許には遺伝子配列も載せています。

*4:本当は、乳酸菌には動物性も植物性もありません。動物由来だと動物性、植物由来だと植物性っていうように
世の中でいうようになっただけです。動物性だから植物性だからいいとか悪いとかという問題ではなく、菌種特有の性質、菌株特有の性質が大事なのです。

*5:芽胞なので胃酸にも負けずほぼ100%腸に生きて届きます。生きていないと、腸内で乳酸をつくることはできません。

*6:調べ方の方法は特許に書いてます

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