短鎖脂肪酸は腸内細菌がつくる体に良い酸です。

下の図をご覧ください。大腸では乳酸菌が乳酸をつくりますが、つくられた乳酸は別の菌によってほかの酸につくり変えられます。

酢酸、プロピオン酸、酪酸を短鎖脂肪酸といい、体にとって大切な働きをしています。酪酸はほとんどが大腸のエネルギー源として利用されます。大腸だけでなく小腸の絨毛細胞の増殖にも影響します。また酪酸は炎症を抑える作用もあります。

プロピオン酸は約50%が大腸壁で利用されて、肝臓に行ってエネルギーとして利用されます。

酢酸は約15%が大腸壁で吸収されて利用され、肝臓と末梢組織に行ってエネルギーとして利用されます。

短鎖脂肪酸は単にエネルギーとして利用されるだけでなく、大腸の細胞の増殖を促進させたり、強い蠕動運動をおこしたりします。