下痢やオナラで悩んでいたころは快便の人がうらやましかった。18才の時に二度続けて卵に当たって(おそらくサルモネラ)、ひどい下痢を経験しました。それ以来下痢と異常なオナラが続きました。平日はいつも決まった時間に腹痛が始まりトイレに駆け込みました。休日はそうでもないので、会社でのストレスが原因かもと考えましたが、人には聞けないまま30年以上が経過しました。

実はこれは私(代表の三輪)自身の体験です。妻との初デートの時に我慢できずにオナラをやってしまったので、それ以来きどらずに済みましたが、よそではそうもいかず難渋しました。

そんな自分の体を財産に、バイオ事業に取り組むことになりました。何しろ自分を実験台にできますので、好きなことができます。おかげで多くのことがわかってきました。

最近でこそ過敏性腸症候群などと名前がついて多くの方に知られるようになりましたが、まだまだわからないことが多く、難敵であることは今も変わりません。

医療ではオナラは病気ではないので、解決する手段はありません。「気のせいだ」とか「神経科に行け」といわれるのも、そのためです。

もともと医療は患者の要望に答えるのが仕事で、それ以上のことを求めることはできません。便秘なら便を出す。下痢なら下痢を止める。ただそれだけです。医師が見ることを条件に、「毒を以て毒を制す」のように、毒性があっても最大の効果を発揮する手段が用いられます。

ところが最近は「便秘なのに下痢」といった便秘と下痢が同時に起こる症状が増えています。便秘は便を出す、下痢は下痢を止めることを目的とした医療の方法では役に立たなくなっています。

私たち人間は特別な存在と思うかもしれませんが、実は動物の仲間です。長い進化の歴史の中で一時偉そうな顔をしているだけの存在かもしれません。

ちょっと大げさかもしれませんが、この長い進化の歴史の中にこそ、便秘や下痢、オナラの解決策が隠されています。

私たちはただ便が出たり、下痢が止まったりすればいいとは思っていません。長い目で見て本当に健康にならないと意味がありません。

当社が掲げる「真の健康」は、そのような志で研究を続けてきた結果です。私たちの研究成果をぜひ多くの方に体験していただきたいと考えています。