「腸内フローラの乱れ」は万病の元

ペットも「腸活」すべき理由

ペットのウンチを観察することで、腸内フローラの乱れにも気が付き、病気を防ぐこともできます。
ここでは「ウンチ」のチャックポイントと、「腸内フローラ」と「病気」について説明します。

登場人物紹介
腸内細菌の研究者「Dr.リラ子」　

子供のころから、常にオナラが湧き出ていましたが、乳製品のアレルギーからくる下痢やオナラだとわかり、腸内細菌の研究者の誇りをかけて、乳製品を使わない乳酸菌サプリメントを開発しました。目標は、世界中のヒトやペットのウンチをよくすること。（ウンチ＝腸内フローラ）

ライラック乳酸菌の「ライラちゃん」

リラ子先生に、ライラックの花から採ってもらったので、「ライラック乳酸菌」と名付けられたの。私は生きたまま腸の奥に届いて「乳酸」をたくさんつくって、「腸内環境」をよくして、「腸内フローラ」をよくするわ。そうしたら、ウンチのニオイがしなくなって、便秘や下痢もよくなるの。

腸内細菌の「悪玉くん」

オレ様は、「腐敗物質」をつくる腸内細菌だ。でもライラがつくる乳酸をあびると、良い子になっちゃうんだ。根っからの悪い子ではないんだぞ。腸内環境が悪くて、悪い子になっているだけだ。

写真は、昔飼っていたキョロです。

キョロは年をとって慢性便秘なりました。おとなしい雄猫が便秘になりやすいそうです。下剤を飲ませても次第に詰まってしまうので、定期的に獣医さんにほじってもらってました。今ならば、便秘に特化したドライフードもありますし、ライラちゃんもあるので、辛い思いをさせないで済んだのにと残念に思っています。幸い他の病気にならずに天寿を全うしましたが、「便秘や下痢などウンチの乱れ」は「腸内フローラの乱れ」なので、「万病の元」ということが最近の研究でわかってきました。

チェックポイント①
ニオイのしない、いい形のウンチをしているか？

「下痢」「便秘」などウンチの形が正常でない場合には、「腸内フローラ」が乱れているんだぜ。
一見いいウンチのようでも、「臭いウンチ」には、オレ様がつくった腐敗物質がたくさん含まれているんだ。臭いニオイはオレ様がつくった腐敗物質のニオイだからだ。普通のネコのウンチは臭いので、オレ様がつくった体によくない腐敗物質がたくさんはいっているんだぞ。

チェックポイント②
少し明るい色のウンチをしているか？

ウンチの色と腸内のpHはリンクしているんだ。黒いウンチは腸内がアルカリってことだ。少し明るい色のウンチだと、腸内環境がいいってことだぞ。少し明るい色のウンチを目指すのがお勧めだ。

チェックポイント③
ドライフードも与えているか？

キョロの場合は昔だったので、ウエットフードをメインに与えていましたが、ドライフードも与えることをお勧めします。
理由は①ウエットフードは歯につくので歯肉炎にもなりやすい、②ドライフードの方が腸内細菌のエサが含まれているので、腸内フローラが整いやすいからです。今のドライフードには腸内環境を整える成分が多く含まれています。（詳しくお知りになりたい方は、「ネコの腸内フローラを改善する腸内細菌のエサ成分と療養食の比較（おすすめの便秘、下痢用フード）https://cho.arterio.co.jp/dry-foods/　をご覧ください）

ウエットフードだけを与えると・・・

腸内細菌たちのエサが不足し、腸内が「アルカリ」になって「悪玉くん」が増えちゃうの。「悪玉くん」が増えると「善玉菌」も働くことができなくなり、ますます腸内環境が悪くなり、腸内フローラが乱れちゃうわ。

そうしたら、オレ様が、病気の元の「腐敗物質」をつくるぜ！

オレ様がつくる腐敗物質には、アンモニア、インドール、スカトール、フェノールなどがある。腸内でつくられた腐敗物質は体内に吸収されて、病気の原因になるんだ。
たとえば、インドールは肝臓でインドール酢酸になって、腎臓病の原因になるということがわかってきている。（Cheng et al. Toxins 2020, Chen et al. Vet J. 2018)。
慢性腎臓病のネコは、健康なネコに比べて、腸内細菌の種類と数が減っていることから、腸内フローラが乱れていることもわかったんだぜ。（Summer et al. J Vet Intern Med 2019)。
オレ様のつくる腐敗物質の威力は、すごいだろう！

免疫のバランスも壊しちゃうぞ！

腸内フローラが乱れると、善玉たちが「短鎖脂肪酸」という腸の栄養になる酸をつくれなくなるので、腸の細胞同士がスカスカになるんだ。
腸の細胞同士がスカスカになると、そこからオレ様やオレ様が作った腐敗物資が体内に入って、免疫のバランスを乱し、慢性炎症にもなっちゃうぞ。
慢性炎症は、IBDなど腸の病気だけではなく、糖尿病などの原因にもなりこともわかってきたんだ。どうだ！オレ様ってすごいだろう～！

悪玉くんの天下にはさせないわ！

「ライラビーム」で「悪玉くん」が「良い子」になる！

わー、ライラビームでオレ様、なんか変だ！

ライラは、腸まで生きて届くから、腸内で「乳酸」をつくれるわ

「乳酸」は強い酸だから、「腸内環境」を整えることができるの。「腸内環境」が整うと、「腸内フローラ」も整うわ。

ライラちゃんがつくる乳酸は・・・

①腸内環境と腸内フローラを整えます。
②腸内環境を整えることによって、悪玉くんをいい子に変身させることができます。
③腸の蠕動運動を促進します。
④腸内細菌のいい子のえさになったり、いい酸の原料になります。

悪玉くんがいい子に変身したら・・・

①なんと腐敗物質ではなく、体にいい短鎖脂肪酸をつくれるようになります。
②有毒な腐敗物質の量が減ります。
③短鎖脂肪酸は、腸のエネルギーで、細胞の増殖にも使われます。
④腸のスカスカが元に戻り、スカスカから起こる炎症を防ぎます。
⑤腸の蠕動運動を正常にします。
⑥アレルギーや慢性炎症など免疫の暴走を抑える「酪酸」もつくれるようになります。

腸内環境が整うと、「善玉菌」も働けるようになるのよ

「善玉菌」が全身の栄養やバランスを整える「短鎖脂肪酸」をつくっているの。体に必須な短鎖脂肪酸は、腸内細菌しか作ることができないの。短鎖脂肪酸ができると、ウンチはちょうどいい固さになるわ。

ライラは縁の下の力持ち。
腸内細菌たちがいい働きができるように、頑張るわ♡

腸内フローラが整った結果が、ウンチに表れます。

「ウンチの形と色と整って、ニオイが減った」ということは、腸内フローラが整って、悪玉菌が減って、腐敗物質も減ったということです。ライラック乳酸菌ではインドールをつくる大腸菌も減りました。
病気になる前に、ペットも「腸活」をして、「腸内フローラ」を整えて、「腸内フローラの乱れ」から起こる様々な全身の病気を防ぎ、ペットと一緒に健康で長生きしてくださいね！

保護猫団体さんにも使ってもらってるの♡

ペットの下痢や便秘が治って、食欲がでてきたと聞くと、すごく嬉しくて、頑張ってよかったなああっていつも思うの。

あずきちゃんも飲んでいるわ♡

保護猫のボランティアさんのコメント

保護猫はひどい食生活のせいで腸内環境が悪い子が多く、保護されたばかりの時はおなかの調子が悪いことが多いです。ひどい場合には病院からの薬を使用しますが、軽度の場合や薬で改善された後にはライラック乳酸菌をフードに混ぜてあげています。嫌がることなく食べてくれ、数日で立派なうんちに変わります。もちろん、腸内環境を維持して健康に過ごしてもらうため、おなかの調子が悪くない保護猫にもうちの子にも１日１回フードに混ぜて与えています。

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ライラック乳酸菌は花から採った腸の奥に届く胃酸に強い　生きて届く　乳酸菌

大豆成分で培養してオカラに固定

わたしはもともと土の中にいたのよ。でも風に乗ってライラックの花について増殖したの。そしたらリラ子先生が見つけてくれて、ライラック乳酸菌になったというわけ。大豆成分で培養してオカラに固定するというオール植物性の乳酸菌サプリメントなの。写真は顕微鏡で見た私の素顔。似てるでしょ。リラ子先生は菌株と製法の特許をとったわ。