短鎖脂肪酸ができると大腸内のpHがさがる(短鎖脂肪酸②)

腸内フローラをよくする本当の目的って?(短鎖脂肪酸②)

よく腸内の短鎖脂肪酸量とかpHとかが書いてある下のような図が、論文や教科書に載っています。

青矢印が、腸の内容物(ウンチのもと)の流れです。上行結腸ってあるのが体の右側です。上行結腸には、小腸までに分解して、消化吸収できなかった食べ物(食物繊維やデンプン、オリゴ糖)などが届きます。

そして、上行結腸にいるたくさんの腸内細菌たちが、それらをもりもり食べて、短鎖脂肪酸をたくさんつくります。ここでたくさん短鎖脂肪酸や乳酸がつくられているので、pHは一番低く、5.4-5.9 だそうです。

次に、上側、横行結腸に流れていきます。ここでは菌たちの食べ物が少なくなるので、短鎖脂肪酸は減ります。pHは6.2 ぐらいだそうです。菌たちによってつくられた酸は、ほかの菌のご飯になったり、大腸の細胞でつかわれたり、吸収されたりして、どんどん減っていきます。

そして、腸の中の内容物は左側にいき(下行結腸)菌のご飯で酸の原料の炭水化物は減るので短鎖脂肪酸は減り、pHはあがるので、タンパク質を分解してできる腐敗物質(毒)(ウンチの臭い:フェノール、インドール、スカトール、アンモニア、硫化水素などなど)が作られてしまいます。pHは6.6-6.9 だそうですが、リラ子が昔調べたときは、pH8 の人も結構いました。もちろんウンチはくっさい。息をとめて、測りました。(#^.^#)

そして、このpHとか短鎖脂肪酸の量はどうやって調べたのかなって、いつも思っていたのですが、突然死した人のおなかをあけて、腸の内容物のpHを測ったそうですよ~ すごいですね~ 2~4時間後ですよ~

その論文の図

死因は心筋梗塞とか交通事故とかです。よく遺族がいいっていってくれましたよね~

もしリラ子が、そうなった場合は、是非pH測って、ライラちゃんが頑張って酸をつくっている様子を分析してほしいなあ。昔、ライラちゃんを食べて、自分でウンチの中にいるライラちゃんの数は調べましたけど(詳しくは特許に書いています~(特許第0005006986号))途中経過も知りたい~ あ、わからないか(#^.^#)

短鎖脂肪酸は深いので、まだ続きますが、長くなるので次回(^^)/ 続きはこちら→ https://arterio.co.jp/2016/10/10/scfa-3/

筆者について

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