アテリオ・バイオ(株)は腸内フローラの研究を通して、皆様の「真の健康」の実現をサポートします。

研究紹介

Dr.リラ子の健康談義

 

 

 

お通じの悩みを抱えている人が増えています

maru_shacho_140 最近、お通じの悩みを抱えている方が増えているようです。私は若いころから下痢ぎみで、いろいろ困ったものです。
maru_lilako_140 女性では便秘ぎみの人が多く、毎週休日に下剤代わりに牛乳を大量に飲んで流すという人もいると聞きます。
私は牛乳アレルギーなので、乳製品を控えるようになってから便秘になりましたよ。
maru_shacho_140 日本人の腸の形がおかしくなっているという発表があります1)。落下腸とか、ねじれ腸とか、極端に細い腸とか。すごく多いらしいですね。日本人の腸にいったい何が起こっているのでしょうか。

腸内細菌の研究とオカラの研究がくっついた

maru_lilako_140 私は腸内細菌の研究をしてたけど、社長はオカラの研究をしてたんですよね。
maru_shacho_140 ひょんなきっかけから「オカラ」の研究を始めました。「オカラ」は豆腐を作るときに出る「カス」です。豆腐はもちろん体にいい食材ですが、大豆のいいところだけ取って「カス」である「オカラ」を安易に捨ててしまうのは何か間違っていないか、そのことがずっと頭の中にありました。「カス」にも本当はすごい力があるのではないかと。
maru_lilako_140 その通りです!腸内細菌は主に大腸に住んでいて、ヒトが消化できない「カス」を食べて生きています。オカラが健康にいいのは「カス」だからですよ。腸内細菌が元気でないと、ヒトの体も元気になりません。だから、食物繊維(食べ物のカス)や乳酸菌を摂ると体にいいんです。
maru_shacho_140 「カス」にも存在価値があるのですね。ところで日本人の食事は、この50年でずいぶんと変わってしまいましたね。米よりパンの消費額が上回ったと報道されていました。日本人の主食はパンになってしまったのですかね。

米離れは腸内細菌への裏切り行為

maru_lilako_140 お米は腸内細菌の栄養として最高の食べ物なんです。子供のころお腹を壊すとお母さんが「おかゆ」をつくってくれませんでしたか。「おかゆ」は腸内細菌を立て直す力があるんですよ2)
maru_shacho_140 でも最近はお米をあまり食べなくなりましたよね。さらに食味を改良したおいしいお米が次々と登場して、昔の米はだんだんとつくられなくなりました。昔の米は、消化しにくい成分(アミロースやレジスタントプロテイン)が多くて腸内細菌には良かったんですが、最近のおいしい米には、残念ながらこれらが少なくなっていますよね。
maru_lilako_140 ヒトを含め動物は、腸内細菌に住む場所を提供する代わりに、自分ではつくれない短鎖脂肪酸(栄養素)をつくってもらっています。動物と腸内細菌は切っても切れない関係なんですよ。一つの生命体といってもいいくらいです!
maru_shacho_140 ヒトは最近、大腸に届くような消化しにくい食物を摂らなくなりましたよね。すると、これは腸内細菌に対する重大な裏切り行為なんですね。
maru_lilako_140 さらに、米離れにともない肉やパンを食べる人が増えています。肉には動物性の脂肪が多いし、パン食はバターやマーガリンなどの油脂を多くとる機会が増えます。このような食事を「高脂肪食」といいますが、高脂肪食を摂ると、腸内細菌に重大な影響を与えることがわかってきたんです3)
maru_shacho_140 近年の日本人の糖尿病多発は、肉やパンなどを食べる「食生活の欧米化」、つまり高脂肪食の摂取と関係しているともいわれていますね。
maru_lilako_140 同じ摂取カロリーで標準食と高脂肪食を比較した試験では、高脂肪食では肝臓に脂肪がたまって(脂肪肝)、血糖値が上昇し、体内への脂肪蓄積も多くなることがわかっています。米離れによる高脂肪食の摂取は、深刻な問題なんです。

糖質オフは危険!

maru_shacho_140 最近、糖質オフダイエットが流行していますよね。確かに糖質を減らせばカロリーも減るのでダイエットにはなるでしょう。しかし、空腹のままではいられないので、糖質以外のもの(脂質やタンパク質)を多く取ってしまうことになります。
maru_lilako_140 糖質を摂ると、血糖値が上昇し、インシュリンが分泌されます。インシュリンは糖をエネルギーとして蓄えるのですが、余ると脂肪に変えて体内に蓄積されます。糖質オフダイエットは、この考えに基づいています。
maru_shacho_140 さらに、高血糖とインシュリン分泌が繰り返されるとインシュリンが効かなくなって糖尿病になったり、糖化物質(AGE)が増えて様々な老化現象を起こすといわれています。糖質オフダイエットは、血糖値を上げない脂肪やタンパク質を摂った方が健康的と考えているようですね。
maru_lilako_140 でも実際には、脂肪やタンパク質が血糖値を上げないのは一時的な現象で、高脂肪食をとると肝臓に脂肪がたまって脂肪肝になり、血糖値も上昇します。人間ドック受診者の20~30%に脂肪肝が発見され、そのうち約20%が最近注目されているNASH(非アルコール性脂肪肝炎)に移行するというデータがあります。NASHは肝炎から肝硬変、肝癌と進行する可能性が大なんです4)
maru_shacho_140 動物は脂肪分の多い物を食べると、せっせと脂肪を体内に溜め込もうとします。そのため脂肪の吸収を助ける胆汁がたくさん分泌されます。胆汁というのは一種の毒素なんですけど、動物にとって獲物(脂肪)に出会うのはまたとないチャンスなので、多少のリスクは覚悟で栄養を取り込もうとするわけですね。

腐ったウンチの恐怖

maru_lilako_140 実はその胆汁が大問題なんです。胆汁の一部が大腸に入ると、腸内細菌が“二次胆汁酸”に変えてしまうんです。この二次胆汁酸は癌の促進物質で、大腸癌や肝臓癌、肺癌などを強力に促進することがわかっています。高脂肪食を摂ると腸内では悪玉菌が活発になって、いろいろな腐敗物質や二次胆汁酸をつくってしまいます。
maru_shacho_140 そんな話は一般の人は知りませんね。ヒトの歴史の中では飢餓の時代が長く続いたから、飽食への備えができていないんでしょうか。
maru_lilako_140 でも大丈夫なんです。二次胆汁酸ができない条件を、以前の研究で見つけているんです。
maru_shacho_140 それは頼もしい。大腸癌(結腸癌)の死亡者数は、男女とも50年前の約10倍になっています。女性の癌死亡者数の第1位は大腸癌(男性は3位)なんですよ。
maru_lilako_140 1970年代から二次胆汁酸が大腸癌を促進しているという研究がたくさんありました5)。2013年にマウスを用いた動物実験で、DMBAという発癌物質と普通の飼料で育てたマウスでは、5%のマウスに肺癌が発生したのに対して、DMBAと高脂肪食で育てたマウスでは、100%のマウスが肝臓癌を発生し、32%は肺癌も併発したことが発表されました6)
maru_shacho_140 このNatureの論文が引用している君の論文の続報では、オリゴ糖で腸内pHを下げると二次胆汁酸が減るという内容でしたね7)。ヒトできれいなデータを出すのは大変です。

腐ったウンチをきれいにするには

maru_lilako_140 ヒトや肉食動物では、主に上行結腸で腸内細菌による発酵がおこり、短鎖脂肪酸など有用な酸が作られます。しかし、上行結腸から横行結腸、下行結腸と進むにしたがって酸は利用されたり吸収したりするためなくなっていきます。

Drリラ子の健康談義_挿絵01

maru_shacho_140 短鎖脂肪酸とはどんなものですか?
maru_lilako_140 短鎖脂肪酸には、まず大腸のエネルギーになる酪酸があります。大腸の細胞は3日に1度入れ替わるほど新陳代謝の早いところです。酪酸が少ないとすぐに腸が弱ってしまいます8)。そのほか、血糖値の安定に役立つプロピオン酸や、筋肉など末梢組織のエネルギーになる酢酸などがあり、それぞれ健康に大切な役割があります。
maru_shacho_140 昔の日本人がお米ばかり食べていても元気だったのは、短鎖脂肪酸のおかげなんですね。最近の食事では、米、イモ、豆など大腸に届く炭水化物を摂る量が足りていないから、最初に作る酸の量が少なく、先に進むにしたがってどんどんアルカリ化が進んでしまい、ますます固くなるんですね。
maru_lilako_140 アルカリ性では悪玉菌が腐敗物質をつくってしまいます。腸の出口付近が最もアルカリ性で最も腐敗物質の多い場所となります。それで大腸癌発生の7割をS状結腸と直腸で占めるんです9)
maru_shacho_140 腐敗物質とはどんなものですか?
maru_lilako_140 腐敗物質とは、アンモニアとか、インドール、スカトール、硫化水素の類です。要するに臭いウンチの臭いの素。これらの物質は毒性があり、いろいろな臓器を障害することが知られています10)
 maru_shacho_140 二次胆汁酸や腐敗物質を減らすにはどうすればいいのですか?
maru_lilako_140 大腸の中をきれいに保つのに必要な要素は二つです。一つは酸性度(pH)です。腸内発酵によって腸内を酸性に保つことは、病原性微生物が増えるのを抑え、アンモニアやスカトールなどの腐敗物質や二次胆汁酸ができるのを抑えます。
maru_shacho_140 そのために乳酸菌などの酸をつくる腸内細菌が必要なんですね。
maru_lilako_140 もう一つの要素は滞留時間です。食物が消化管を通過する時間は、人やその時の状況によって違いますが、概ね24~72時間です。その大半の16~64時間は大腸で費やされます。滞留時間が長くなると水分や酸を失って、腐敗しやすくなります。 食物繊維は大便の量を増し、滞留時間を短縮します。これら両方の要素が排便習慣には重要で、大腸の病気を予防するのに大きな役割を果たします。
maru_shacho_140 それはオカラの仕事ですね。糖質の中にも難消化性のデンプンが含まれています。糖質オフはこれらの難消化性の成分を摂らないことになるので、すごく危険な行為ですね。

理想のウンチは黄褐色のバナナ

maru_lilako_140 健康状態を知るいい方法があります。それは「ウンチを見る」ことです。赤ちゃんのウンチの色は黄色で、あまり臭くありませんが、大人になると黒くて臭いウンチになります。これは赤ちゃんの腸内にはビフィズス菌などの善玉菌が多く、乳酸や酢酸などの酸をたくさんつくっているからです。腸内が酸性だと善玉菌が活発に働けるんですよ。 ウンチの色は、酸性では黄色で、アルカリ性では黒くなります。
maru_shacho_140 理想のウンチは、黄色か黄褐色のバナナですね。
maru_lilako_140 いいウンチを出すのに大切なことは食事のバランスをとることです。「日本人の食事摂取基準(厚生労働省)」でも、タンパク質:9~20%、脂質:20~25%、糖質(炭水化物):50~70%を推奨しており、脂質を30%以上とらないように注意しています。難消化デンプンの多いお米を中心に、和食をもっと食べてほしいです。
maru_shacho_140 そこで乳酸菌が必要になるんですが、どんな乳酸菌がいいのですか?
maru_lilako_140 ふつうは体にいいと思われる乳酸菌でも生きて腸に届く割合は非常に少なく、100兆個といわれる腸内細菌の中に、ヘロヘロになった乳酸菌が届いても、大して活躍できないといわれています。それで腸まで確実に届き、生きて活躍できる強い乳酸菌が必要なんです。 それに、乳酸菌にしてもオリゴ糖にしても作用するのは上行結腸で、奥の方まで届いてウンチが黄色くなるということは大量に摂らない限りありません。動物実験ではありえないほど大量の乳酸菌やオリゴ糖を投与しますが、ひどい下痢になります。下痢をしないように腸の奥まで届けるには、技が必要です。
maru_shacho_140 多くの食品は精白、製粉、抽出、濃縮をしたものが多く、単一成分が高濃度に含まれた食品が多くなっていますよね。このような食品は、消化吸収が一気に進み、血糖値が乱高下する原因となります。また、思わぬ成分が濃縮されていて、予期せぬアレルギーなどの問題を引き起こす危険性があるので、当社の製品は昔から食べられている食品を丸ごと使うようにしています。

リラ子と社長の健康談義はまだ続きますが、とりあえずここまでにします。

ライラック乳酸菌は、健康によいオカラをベースにした腸の奥に生きて届く乳酸菌です。毎日の食事に取り入れてヘルスケアしてみませんか?

1)
ねじれ腸、落下腸については、久里浜医療センターHP参照 『久里浜 ねじれ腸』で検索。
2) お粥のプロバイオティクス効果については、以下の文献が参考になります。 田中, 栄養学雑誌, Vol.55, No.4, 167-177 (1997)
3) 食生活が大腸発癌に与える影響については、以下の文献が参考になります。 富木ら, “生活習慣病としての大腸癌”, 順天堂医学, 50(4), 338-346 (2004)
4) 高脂肪食とメタボリック症候群の関係は、最近注目のテーマです。総説として以下の文献が参考になります。 北條ら,“消化器疾患とメタボリック症候群”,日清誌, 105, 1711-1721 (2008)
5)whitebar 二次胆汁酸が大腸がん促進物質として作用する初期の研究はヒルらによって行われています。以下の文献が参考になります。 Hill MJ et al., Cancer, 36, 2387-2400 (1975)
6) 高脂肪食で育てたマウスは、二次胆汁酸が原因で肝臓癌を引き起こしました。以下の文献が参考になります。 Yoshimoto S et al., Nature, 499, 97–101 (2013)
7) オリゴ糖で腸内のpHを下げると、二次胆汁酸が減ることを証明しました。以下の文献が参考になります。 Minamida et al., J. Biosci. Boeng., 101, 149-156 (2006)
8) 短鎖脂肪酸の生理効果は以下の文献が参考になります。 原, プレバイオティクスから大腸で産生される短鎖脂肪酸の生理効果, 腸内細菌学雑誌, 16, 35-42 (2002)
9) 発生部位と頻度は、直腸534例(37.9%)、S状結腸483例(34.3%)、上行結腸146例(10.4%)、横行結腸99例(7.0%)、盲腸83例(5.9%)次いで下行結腸64例(4.5%)となっており、直腸S状結腸に圧倒的に多く発生します(国立がんセンター中央病院で1990年~1995年の間に切除された1,409例の大腸がんについて)。
10) アボット感染症アワー ラジオNIKKEI 2009年7月31日放送 腸内細菌と回腸嚢褒炎 広島大学病院消化器外科 診療講師 大毛宏喜

 

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