自分の腸内フローラに合う食べ物を知る方法(リラ子仮説②)

前回からの続きです。なので、自分の腸内フローラに良い主食を知るには
(1)腸内フローラ検査を受ける
(2)DNA検査でハプログループを調べる。。。でもお金がかかってみんなはできないで、、、、何かいい方法は???と思って、いろんな人に聞いたところ、米、イモ、豆(小麦)のなかで、ウンチがよくなる主食と、一番好きなものとが一致していたのです。

例えば、リラ子の場合、お米が大好きで、ジャガイモは道民のくせにあまり好きでなく食べなかったし、豆は納豆くらいは頭がよくなったり更年期障害や骨粗鬆症予防にいいかなと思って食べているだけで、他の豆を食べるとおなかがはるし、豆もわりとどうでもいいタイプです。パンはお菓子で、パスタは自分で作ったりお店にいって注文はしません(でも今はお料理教室に通い中~これは快挙で、先生のお人柄によるものです)。最期のご飯は?といわれたら、「ご飯においしい漬物となめことさやえんどうのお味噌汁」です。で、お米を食べるとウンチがよくなります。ジャガイモではウンチの色が悪いです。分解されて酸にされていない感じ。小麦は全然だめで、豆は大豆以外の豆では、お腹がはったり、かゆくなったり、ゲップがでたり、なんか調子悪くウンチの状態はもちろんよくはなりません。ということで、米です。(大豆のデンプンの大きさは米と同じくらいで小さいから大丈夫なのかも。納豆の場合、納豆菌が分解してくれているし)

ジャガイモでウンチの状態が良くなる人は、イモが好き、ポテトフライとかポテトサラダとかお味噌汁にジャガイモをいれたり、肉じゃがも好き。

豆の人は、ほぼ小麦好きで、パンとかパスタが大好き。豆ももちろん好きで、豆をよく食べている。で、食べる豆率をあげたら、ウンチの状態がよくなった。居酒屋にいったら、枝豆や豆腐サラダをまず注文する。
(ここで、小麦なのですけど、小麦は粒で食べたら腸にデンプンが届くはずですが(小さなデンプンと少し大きなデンプン粒がある)、小麦は粉にしてから食べるので、小麦製品をたくさん食べても、デンプンは消化されて腸に届かず、ウンチはよくならないんだと思います。でも丸ごとの麦(オーツ麦など)がはいっているグラノーラ(海外に多い粒のままの)やオートミールみたいな粉になっていないものはいいようです。なので、ほぼまるごと食べる豆のほうがはっきりします)

ということで、

お米を運んだ母系先祖の人=ビフィズス菌タイプ=米が好き、
お芋などを食べていた母系先祖の人=プレボテラタイプ=芋が好き、
小麦や豆を食べていた母系先祖の人=バクテロイデスタイプ=小麦や豆が好き じゃないかと。

米のデンプンは小さいので、それを分解する菌は小さいデンプンを分解するのは得意だけど、イモや大豆以外の豆のデンプンは大きいので、分解が苦手で、菌が食べれないので、酸が作れず、ウンチの状態がよくならない。だから米族のリラ子はイモや豆ではウンチはよくならないんだ~と一人納得!(ビフィズス菌もデンプンを分解できます)

芋や豆の大きなデンプンを分解できる菌を持っている友人たちは、米のような小さいデンプンなんかあっという間に分解できてか、(分解できなくて)、腸の前のほうで酸ができて、使われてしまい、後ろのほうでは酸がなくなっていて、ウンチの状態が悪くなっている。でもイモや豆など分解しにくい大きなデンプンだと、大きな粒を少しずつ分解して、腸の真ん中より後ろで分解して酸をつくって、出口に近いから、いいウンチのままでる。

芋と豆を分解する酵素もちょっと違っていて、それぞれ適しているものがあるような。豆とイモの菌はそれぞれ、プレボテラとバクテロイデスとしましたが、これらはもともとは同じ属に分類されていて、同じ門に属しています。プレボテラとバクテロイデスの大きな違いは胆汁酸に弱いか強いかです。胆汁酸は油を分解する時に消化を助けるものですが、菌にとっては毒です。で、プレボテラは胆汁酸に弱い→イモに油はない!、バクテロイデスは胆汁酸に強い→豆には油が多いものが結構ある。小麦と一緒に食べる乳製品も油が多いということで、食べ物によって消化が得意だったり耐性がある腸内細菌が、腸内で集積培養されていったのだと思います。

じゃあ、ルミノコッカスタイプは?
ルミノちゃんは、球菌で結構なんでも食べる子たちです。デンプンを分解する菌もいますが、その種類は日本人には少ないようです。大学で腸内細菌を調べていた時は、全員からルミノちゃんはでました。でもこれってどこの国の人も多いような気がしています。で、ラットの実験ですが、胆汁酸をエサにいれると、ルミノだらけになるそうです。(横田, 臨床栄養, 781-784, 120, 2012.) 胆汁酸が多いっていうことは油が多い食事のモデルです。バクテロイデスが胆汁酸に強いので、なんでだろうと考えたのですけど、きっとバクテロイデスよりもルミノのほうがグラム陽性菌にもかかわらず強いのだと思います。(まだ調べていない)ということで、炭水化物を食べないで油の多い食事をしているなれの果てがルミノコッカスタイプなんではないだろうか?というのがいまのところです。油が多い食事をしていると胆汁酸も増えますから胆汁酸に強い菌でないと死んでしまいます。これも油の多い食事をしたことによる腸内の集積培養ですね。ルミノコッカスは炭水化物もよく食べますし酸も作ります。でも酸を作りたくても原料の炭水化物がなければつくれません。どのタイプでも腸まで届く炭水化物が腸内細菌だけでなく、自分のためにも必要ということです。
(ルミノコッカスも最近二つのグループにわかれて、ルミノコッカスとブラウティアにわかれています。)

もう一度結論を:
「米、イモ、豆の中で一番好きなものは何ですか?」その好きなものがあなたの酸をつくる腸内細菌を増やすのに一番適しているかもしれません。もしウンチの状態がよくなかったら、米イモ豆の中で一番好きなものを毎日少し多めに食べてみると、腸内細菌が喜んで酸をつくってウンチの状態がよくなる可能性がありますよ。少し多めに食べ続けてみて、ウンチの状態(色臭い形)を観察してみてくださいね。もしどの食べ物が好きかわからなかったら、1つずつ試して、ウンチを観察してくださいね。

バランスよくなんでも食べる方がいいとは思いますが、炭水化物を減らすご時世ですので、自分の腸内細菌たちが好きなものや食べれるものの割合を増やしてみたらいかがでしょう?

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筆者について

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