腸内細菌がつくる短鎖脂肪酸は、腸内細菌たちが、協力してつくる(短鎖脂肪酸④)

(た腸内フローラをよくする本当の目的って?(短鎖脂肪酸④)

腸内細菌がつくってくれる短鎖脂肪酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸は、一つの菌が作るのではなく、腸内細菌たちが、みんなで協力してつくります。何度か書いている、「酸のリレー」です。

Bと書いてあるのは、いろんな役割の菌のグループです。たとえばB4はビフィズス菌など、B5やB6は主に酢酸から酪酸をつくる酪酸菌たち、B8は乳酸からも酪酸をつくれる酪酸菌たちです。本当はちゃんとした菌名をご紹介したいですが、余計マニアックになってしまうので、我慢我慢(#^.^#)

人間が、食物繊維、オリゴ糖、デンプンを食べると、それぞれ食べるのが好きな菌たちが分解して、違う酸を作っていきます。酸のリレーです。このうちの一つのグループが欠けても、最後の酢酸、プロピオン酸、酪酸はできないのです。絶妙なリレーですよね~

例えば潰瘍性大腸炎の人には乳酸が多かったですよね~乳酸は強い酸で、腸内を酸性化するし、プロピオン酸や酪酸の原料になるいい酸なのですが、乳酸を変える菌たちがいないと、乳酸がたまってしまうのです。

で、乳酸は人間の腸で吸収できない酸なので、どんどんたまって、周りから薄めようと水がはいっていって、下痢になってしまいます。だから、乳酸を使ってプロピオン酸や酪酸になってくれれば、プロピオン酸や酪酸に変化させる菌たち(B7やB8)が活躍できれば、乳酸がたまることがなく、下痢もおさまります。

潰瘍性大腸炎の人は、酪酸が足りないというデータもありましたね。それで腸の細胞がエネルギー不足になりなっているので、乳酸を酪酸に変えれば、腸の細胞は復活するのと思うのです。

だんだんマニアックな話になっていってますが(#^.^#) 腸内フローラを整えて、乳酸を変える菌たち、例えばB8(酪酸菌)、B7(プロピオン酸生成菌)を増やせばいいはず。そんなことをいっているのは、リラ子たちだけですが、(#^.^#) もしガッテンしていただけたら、ぜひ試してくださいね~

実際、IBSの人ですが、腸内フローラが整って、コハク酸がたまっていたのが減って、ウンチのpHが下がりすぎていたのが上がって(5.5から6.9)快適な生活を送っている人もいます。

書きませんでしたが、コハク酸もプロピオン酸の原料になるいい酸なのですけど、酸のリレーがうまくいかずにたまるとよくない酸なのです。

さて、まとめると以下の図になります。

本の図に少し線を付け加えさせてもらいました。

共生している腸内細菌たちにご飯をあげて、お互い、健康で快適に過ごしましょうね(^^)/ これで、前から書きたかった短鎖脂肪酸の話はひとまず終わりです。

次は、「先祖からわかる自分のフローラとそれを増やすための主食」について書こうと考えてます。(^^)/

筆者について

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