オナラでお悩みの方、必見! 腸内フローラ研究でわかった「オナラ」の真実

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人前でオナラが出ちゃったら?

お茶のお師匠さんが、お尻をちょっと上げた途端に、「プー」。それを恥じた師匠が舌を噛み切って死んだなんて話を昔、聞いた記憶があります。日本人はどうもオナラはすごく恥ずかしいものという意識が強いようです。

オナラが嫌われる理由は、その音と臭いでしょうか。動物である以上、オナラは誰でも出るものですし、特に年配になってくるとその臭いもきつくなってきます。

「オナラ」の正式名称は「屁」、その行為は「放屁」です。「オナラ」の語源は、女房言葉の「お鳴らし」が略されたものとされています(ウィキペディアより)。

普段、話題に上りにくい「オナラ」を私たちが取り上げるのは、「オナラ」で健康状態がわかるからです。私達、腸内フローラの研究者の会話はどこに行っても「オナラ」や「ウンチ」の話題で盛り上がります。

「ヘルスケアの要はオナラにあり!」

毛嫌いせずに「オナラ」の話に少しお付き合いください。

 

「オナラ」で困っていませんか。

ガスが溜まってお腹が張る。

お腹からオナラのような音が出る。

オナラが自然と漏れる。

オナラが臭い。

オナラは実に困ったものです。でも私達、腸内フローラの研究者は別の見方をしています。オナラは何も悪くない。オナラが悪者にされているのは濡れ衣だと。

お腹が張るのは、お腹の中でガスが溜まっているためです。どこかで詰まって、出て行かないので、お腹が張って苦しいのです。お腹が鳴るのは狭いところを無理やり通過するためにラッパのように音が鳴ります。オナラが勝手に漏れるのは、腸の中の圧力が高まりすぎて、肛門括約筋が緩んだ時に出てしまうからです。おならが臭いのは、腸の中で腐敗が起こっているためです。これらは良くないことを知らせてくれているので、オナラは大切な健康のサインなのです。

そもそもオナラとは何でしょうか。西洋医学ではオナラは空気を呑んでしまうことに原因があるとされています。これを呑気といいます。早食いやストレスが強い時に空気を飲み込むことが多いようですので、ゆっくりたくさん噛んで食べることで減らすことができます。

ここで問題なのは腸の中で発生するガスです。ちょっとわかりづらいかもしれませんが、腸の中は体の外ですので、医学の対象にはなっていないのです。ですから腸の中で発生するガス(つまりオナラ)についてはお医者さんでもよくわかっていないのです。

腸内ガスは呑み込んだ空気が一番多いので、その成分は主に窒素と酸素です。酸素は酸素が好きな腸内細菌が食べてしまいますので、内容物が小腸から大腸に入る頃には酸素はほとんどなくなっています。

 

オナラの正体は腸内発酵で糖質が分解されるときに出るガス

腸内発酵でできるガスは、主に大腸で発生する水素や二酸化炭素です。腸内発酵というのは小腸で消化されなかった糖質が、大腸で腸内細菌によって分解されて体に良い酸をつくることで、そのときにガスが出ます。

この体に良い酸は「短鎖脂肪酸」といいます。乳酸菌やビフィズス菌がつくる乳酸は、他の菌が食べて短鎖脂肪酸をつくる原料になります。乳酸菌やビフィズス菌が体に良いのは、実は短鎖脂肪酸のお陰なのです。

短鎖脂肪酸は約95%が大腸で吸収されてしまって、通常はウンチにはほとんど含まれていません1)。この短鎖脂肪酸が健康の要なのですが、一緒にできる水素も体に良い作用をしていることがわかってきました2)

詳しいことは後ほど取り上げますが、このようにオナラの元は腸内発酵で、決して悪いものではないということです。

それがいろいろとトラブルを起こしているのは、どういう理由なのでしょうか。

このブログでは、腸内で起こる様々なトラブルについて考えます。

 

(参考文献)

1) Macfarlane,G. T. and Cummings,J. H. : The large intestine,Raven Press,New York (1991) ,pp 51-92.

2) 西村直道:食品と開発,1月号,(2013),pp-18
http://www.kenko-media.com/food_devlp/skpdf/1301-2-2-01.pdf

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