腸内フローラの調べ方といいウンチについて

リラ子は、やっとブームになった腸内フローラを調べる研究で、今から10年前、44歳で学位を取りました。

腸内フローラを調べる方法は、動物(ラット)だったらかわいそうですけど、盲腸というところをとって、その中味の菌叢を調べます。でもヒトの場合は、内臓をとることができないので、でたもの・・・ウンチで調べます。

ということで、どうしても研究の話をすると、「ウンチ」を連発しないとなりません。「便」じゃあ~臨場感が伝わらないからです(^^)/ やっぱり臨場感って大切だと思うのです。大事なことを楽しく伝えたいし~

でもウンチと聞いて、気持ち悪くなる人がいるようですね・・・昔、母校で、高校生に、研究の話をしたときに、評価が真っ二つでした。こういう研究があるんだと、面白がった生徒と「うんち、うんち」と気持ちが悪かった!という生徒と。。。。

毎日自分が出しているもので、気持ちが悪くなる人までいるとは知らなかったので、ちょっとショックでした。(ノ_・。) 

腸内フローラの研究は。。。菌叢がよければ、腸もよく、さらに体全体の健康にもつながるという、大事な研究です。それで、ウンチを観察するということは、腸内フローラがどうなっているかがわかる一番簡単な確実な方法なのです。

ーいいウンチの定義ー

それでは、いいウンチとは? あまりくさくない「黄褐色のずっしりしたバナナ」です。

チャート

これは、297人の臨床試験のときに被験者にお渡ししたチャートです。

小table_ページ_2

そういえば、論文の中にも絵をいれました。初めはいれなかったのですが、言葉だけだとわからないから、絵をいれてくださいと、論文の審査委員にいわれたのです。ウンチの絵がはいっている論文ってみたことないかも~

色は②がよく、形は・・・この中では④ですが・・・たぶんイギリス人が考えた形なので(ブリストルスケール)残念ながら、こっちが世界標準になってしまい、バナナがないです。細いのは食物繊維をあまり食べないからでしょうか~?

chart_300

日本人はこっちのほうで、バナナがあります。

この図を考えたのは、日野貞雄先生? ウンコによる健康診断 : 色と形で病気がわかる
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001294383-00

こっちのほうのチャートを、製品を買ってくださった方にも初回にお渡ししています(^^) 食品を買ってこれをもらうというのはびっくりするかもしれませんね~でもこれをトイレにおいていて、夫婦の会話が増えた家庭もあるし、健康にも役立つすぐれものなんですよ~(^_^)

ー腸内フローラの検査方法ー

腸内フローラの臨床試験では、二通りの方法が定番です。

①ウンチをもらって、その中の善玉菌や悪玉菌の菌数を数えたり、ウンチのpH(酸度)や菌が出したいい物質(有機酸)や悪い物質(腐敗物質)を分析する方法

②ウンチの回数、量、色、臭い、形、残便感、力み等をアンケート方式で答えてもらう方法

ライラック乳酸菌で試験をしたときは、たくさんの被験者の方に試験していただこうと考え、②の方法でしました。アンケートですが、科学的なデータをとるために、色と形の見本のしおりと、量の大きさの単位の筒も配りました。詳しくはこちらをご覧くださいね

学位論文 https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008328714-00

臨床試験の要約 https://arterio.co.jp/trial/

論文 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25338680

筆者について

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